株式明日の戦略-大幅高で37500円を上回る、5日線超えで投資家心理は強気に傾くか

 26日の日経平均は大幅続伸。終値は371円高の37531円。

 東証プライムの騰落銘柄数は値上がり1085/値下がり482。レーザーテック、アドバンテスト、ソシオネクストなど半導体株の多くが大幅上昇。USスチールの買収をトランプ大統領が承認したと伝わった日本製鉄が伸び悩んだものの2%超上昇し、鉄鋼株に資金を呼び込んだ。リミックスポイントやgumiが急伸し、メタプラネットがストップ高となるなど暗号資産関連が人気化。株式の売り出し中止を発表したGMOインターネットが買いを集めた。

 一方、ドル円が円高に振れたことから、トヨタ、ホンダ、SUBARUなど自動車株が軟調。23日の米国で関税強化が警戒されたアップルが大幅安となったことから、TDKなど電子部品株が売りに押された。三井物産や住友商事など商社株が下落。子会社GMOインターネットの売り出し中止を決定したGMOインターネットグループが、7.1%安と大きく値を崩した。

 トランプ大統領に翻弄されながらも日経平均は大幅高。本日の米国が休場で、あすはネガティブな材料が出てくる懸念が少ないということが、値幅を伴った上昇につながったと考えられる。節目の37500円を難なく超えてきたのは強い動き。先週は抵抗となっていた5日線(37301円、26日時点)も大きく上回ってきた。物色を見ても半導体株が賑わったほか、グロース250指数が年初来高値を更新しており、積極的にリスクを取りにいっている。あすは手掛かり難が予想されるが、大きく下げることがなければ先週までで調整売りが一巡したとの期待が高まる。37500円近辺で値を固めることができるかに注目したい。
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