株式明日の戦略-5日ぶり反発も失速感は強い、値を保てるかが重要に

 20日の日経平均は5日ぶり反発。終値は30円高の37529円。

 東証プライムの騰落銘柄数は値上がり344/値下がり1245と、値下がり銘柄が圧倒的に多かった。サンリオが商いを伴って9%を超える上昇。フジクラや古河電工など電線株が買いを集めた。買収に関する観測を手がかりに豊田自動織機が8.6%高。証券会社が投資判断を引き上げた安川電機やSMCが急伸した。グロース銘柄の強い動きが続く中、サンバイオがストップ高まで買われる場面もあるなど人気化した。

 一方、川崎重工やIHIなど防衛株の一角が軟調。リスクオンではなかったもののディフェンシブ系のセクターが弱く、東電HDや関西電力など電力株が軒並み安となった。京成電鉄や東京メトロなど鉄道株も多くが下落。プライムからスタンダードへの市場変更を発表したPEGASUSや、前期が営業赤字となった相模ゴムが急落した。

 日経平均は5日ぶり反発。ただ、400円超上昇したところから一時下げに転じるなど不安定な動きとなった。3桁高で推移していた前場でもプライムでは値下がり銘柄が多く、久々の上昇でも当面の売りが出尽くした感じはない。高値は37921円まででわかりやすく38000円近辺で上値が重くなっており、終値(37529円)では5日線(37733円、20日時点、以下同じ)を下回った。今は流れが良くないだけに、現状水準で踏みとどまることができるかが重要。75日線(36949円)を割り込んだ場合、25日線(35994円)辺りまで調整が続く可能性がある。37500円より上をキープできるかに注目したい。
株式会社DZHフィナンシャルリサーチより提供している情報(以下「情報」といいます。)は、 情報提供を目的とするものであり、特定通貨の売買や、投資判断ならびに外国為替証拠金取引その他金融商品の投資勧誘を目的としたものではありません。 投資に関する最終決定はあくまでお客様ご自身の判断と責任において行ってください。情報の内容につきましては、弊社が正確性、確実性を保証するものではありません。 また、予告なしに内容を変更することがありますのでご注意ください。 商用目的で情報の内容を第三者へ提供、再配信を行うこと、独自に加工すること、複写もしくは加工したものを第三者に譲渡または使用させることは出来ません。 情報の内容によって生じた如何なる損害についても、弊社は一切の責任を負いません。