28日香港株=続伸か、米株高が支え 貿易交渉の進展に期待

 28日の東京株式市場で日経平均株価は続伸か。トランプ米大統領が欧州連合(EU)に対する追加関税の発動時期の延期を表明したことで、前日の米株式相場が上昇した流れを引き継ぐと予想する。トランプ氏はフォンデアライエン欧州委員長と5月25日に電話協議し、EUに対して6月1日から課すとしていた50%の関税の発動を7月9日まで延期すると発表した。また、米国家経済会議(NEC)のハセット委員長が5月27日の米CNBCの番組で、関税に関するいくつかのディールが今週中にあるだろうと発言した。

 決算発表など個別の材料が出た銘柄への物色も相場を支えそうだ。前日大引け後に小米集団(01810)、快手科技(01024)がそれぞれ発表した2025年1-3月期決算は、ともに純利益が市場予想を上回った。きょうはキングソフト(03888)が同四半期決算を発表する予定。

 休場明け27日のNY株式相場はダウ平均とS&P500が5営業日ぶりに反発。ハイテク株主体のナスダック総合も大幅に反発した。米国とEUの貿易交渉が進展するとの期待が高まったほか、5月の米消費者信頼感指数が予想を上回る強い結果となったことでセンチメントが改善した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)はスマートフォン大手の小米集団や香港公益株のホンコン・チャイナガス(00003)が香港終値を上回った半面、中国政府系投資持ち株会社の中国中信(00267)、中国ネット通販大手のアリババ集団(09988)が下回って終えた。
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