NY株見通しー様子見か 新規失業保険申請件数などの経済指標に注目

 今晩は様子見か。昨日は弱い経済指標を受けて景気減速懸念が強まったことが重しとなった一方、半導体株やメタ・プラットフォームズなどが上昇し相場を支えた。ダウ平均が91.9ドル安(-0.22%)と5営業日ぶりに反落した一方、S&P500は0.01%高とほぼ横ばいで終了し、ハイテク株主体のナスダック総合は0.32%高と3日続伸した。週初来ではダウ平均が157.67ドル高(+0.37%)、S&P500が1.00%高、ナスダック総合が1.81%高と3指数がそろって2週続伸ペースとなった。

 今晩は翌日の米5月雇用統計(非農業部門雇用者数・失業率・平均賃金)の発表を控え、様子見姿勢が強まることが予想されるが、新規失業保険申請件数などの経済指標や貿易交渉関連の報道などに注目する展開か。昨日発表された5月ADP民間部門雇用者数が予想を大幅に下回る増加にとどまったほか、5月ISM非製造業PMIも改善予想に反して悪化し、好不況の分かれ目の50を下回った。今晩の新規失業保険申請件数は23.5万件と前週分の24.0万件から減少が見込まれているが、予想以上の増加(悪化)となれば、翌日の雇用統計の下振れ懸念が相場の重しとなりそうだ。

 今晩の米経済指標・イベントは新規失業保険申請件数のほか5月チャレンジャー企業人員削減数、4月貿易収支など。企業決算は寄り前にブラウン・フォーマン、引け後にルルレモン・アスレティカ、ブロードコムが発表予定。(執筆:6月4日、14:00)
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