12日香港株=もみ合いか、米インフレ懸念後退も利益確定売りの可能性

 12日の香港市場はもみ合う展開か。11日に発表された5月の米消費者物価指数(CPI)が市場予想を下回り、トランプ関税でインフレが再燃する過度な警戒が薄れ、米長期金利が低下したことが好感されるだろう。ただ、11日のNY市場でこのところ上昇していたハイテク株の一角が利益確定売りに押され、その流れを引き継ぎ香港市場でもテック株が売られる可能性がある。

 米国と中国がロンドンで9-10日に開いた閣僚級協議で貿易交渉の「枠組み」で合意したものの、米中両首脳による最終承認を控え、様子見ムードが広がりそうだ。また、香港市場はおよそ2カ月半ぶりの高値圏で推移しているとあって、利益確定売りが出やすい。

 11日のNY市場でダウ平均は248米ドル高まで上昇後、128米ドル安まで反落し、1.1米ドル安とわずかながらマイナス圏で終了。ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は4営業日ぶりに反落した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、大型ネット株の美団(03690)、テンセント(00700)、アリババ集団(09988)がそろって香港終値を下回って引けた。
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