欧州外国為替市場概況・22時 ドル円、弱含み

 12日の欧州外国為替市場でドル円は弱含み。22時時点では143.29円と20時時点(143.54円)と比べて25銭程度のドル安水準だった。5月米卸売物価指数(PPI)は前月比+0.1%と予想の同比+0.2%を下回り、新規失業保険申請件数は24.8万件と労働市場の悪化が示されたことで、一時143.19円まで下値を広げた。なお、米10年債利回りは4.33%台まで低下した。

 ユーロドルはしっかり。22時時点では1.1609ドルと20時時点(1.1592ドル)と比べて0.0017ドル程度のユーロ高水準だった。米国のインフレ率鈍化や労働市場の悪化を受けて、一時1.1631ドルまで上値を伸ばした。

 ユーロ円は22時時点では166.35円と20時時点(166.40円)と比べて5銭程度のユーロ安水準だった。ユーロドルの上昇に連れて、一時166.74円まで上値を伸ばしたものの、ドル円の下落で上値は限定的だった。
 
 スイスフランは堅調。中東情勢の緊迫化を受けて退避先通貨としてスイスフランを買う動きが継続。対ドルで一時0.8103フラン、対円で176.90円までスイスフラン買いが強まった。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:143.19円 - 144.57円
ユーロドル:1.1485ドル - 1.1631ドル
ユーロ円:165.50円 - 166.74円

(山下)
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