19日香港株=軟調か、パウエルFRB議長は利下げに慎重 中東情勢も警戒

 19日の香港市場は軟調か。注目された米連邦公開市場委員会(FOMC)では政策金利が予想通り据え置かれ、年内2回の利下げ見通しが維持されたが、インフレ見通しが引き上げられ、スタグフレーションを示唆する内容となったことが重しとなりそうだ。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長は利下げについて会見で「より詳細な情報が得られるまで待つのが適切」として改めて早期利下げに慎重な姿勢を示した。

 中東情勢の緊迫化も引き続き警戒されるだろう。トランプ米大統領は18日、イランへの攻撃の可能性について「やるかもしれないし、やらないかもしれない」と記者団に話した。同氏は17日、自身のSNSでイランに「無条件降伏」を要求。一方、イランの最高指導者ハメネイ師は18日の演説で降伏しない姿勢を示した。中東の地政学リスクを見極めたい投資家が積極的な売買を控える可能性がある。

 18日のNY市場でダウ平均は小幅に続落。ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は反発した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は大型ネット株の美団(03690)、テンセント(00700)、アリババ集団(09988)が香港終値を下回った半面、国際金融株のHSBC(00005)が上回って引けた。なお、19日の米国市場は奴隷解放記念日のため休場となる。
株式会社DZHフィナンシャルリサーチより提供している情報(以下「情報」といいます。)は、 情報提供を目的とするものであり、特定通貨の売買や、投資判断ならびに外国為替証拠金取引その他金融商品の投資勧誘を目的としたものではありません。 投資に関する最終決定はあくまでお客様ご自身の判断と責任において行ってください。情報の内容につきましては、弊社が正確性、確実性を保証するものではありません。 また、予告なしに内容を変更することがありますのでご注意ください。 商用目的で情報の内容を第三者へ提供、再配信を行うこと、独自に加工すること、複写もしくは加工したものを第三者に譲渡または使用させることは出来ません。 情報の内容によって生じた如何なる損害についても、弊社は一切の責任を負いません。