18日香港株=続落か、中東緊迫化受け運用リスク回避

 18日の香港市場は、前日の米株安の流れを引き継いで続落か。イランとイスラエルの軍事衝突が続くなか、運用リスクを回避する売りが優勢になると予想する。トランプ米大統領は17日、自身のSNSでイランに「無条件降伏」を要求。同日に複数の米メディアが、トランプ氏は米軍によるイランの核施設攻撃を検討していると報じた。

 また、米連邦準備理事会(FRB)による米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を香港時間19日未明に控え、様子見気分が次第に強まる展開がありそうだ。年内の利下げ見通しを巡り、FOMCメンバーのFF金利見通しやパウエルFRB議長の記者会見での発言が注目される。

 17日のNY株式相場は主要3指数がそろって反落した。中東情勢の緊迫化を受けた原油相場の上昇や5月小売売上高が予想以上に悪化し景気減速懸念が強まったことなどが重しとなった。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は大型ネット株のアリババ集団(09988)と美団(03690)、新エネルギー車メーカーの理想汽車(02015)、小米集団(01810)、銀行株の中国建設銀行(00939)が香港終値を下回って終えた。

(山下)
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