ニューヨーク外国為替市場概況・29日 ドル円、続落

 29日のニューヨーク外国為替市場でドル円は続落。終値は148.59円と前営業日NY終値(149.49円)と比べて90銭程度のドル安水準だった。アジア時間に伝わった野口旭日銀審議委員の「政策金利調整の必要性がこれまで以上に高まりつつある」とのタカ派的な発言が相場の重しとなり、日本時間夕刻に一時148.47円まで下落した影響が残った。
 NY市場序盤には148.81円付近まで下げ渋る場面もあったが、米政府機関の一部閉鎖の可能性が警戒される中、米長期金利の低下に伴う円買い・ドル売りが入ったため、戻りは鈍かった。
 なお、ムサレム米セントルイス連銀総裁は追加利下げにオープンな姿勢を示しつつも、「インフレ率が目標を依然として上回っていることを踏まえると、政策運営は慎重に進めるべきだ」との見解を示した。また、ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁は「インフレの上振れリスクは低下した一方、雇用リスクは増加している」と述べた。

 ユーロドルは続伸。終値は1.1727ドルと前営業日NY終値(1.1703ドル)と比べて0.0024ドル程度のユーロ高水準だった。米連邦議会が政府運営を続けるための「つなぎ予算案」を30日までに可決できなければ、米政府の一部機関が閉鎖されるとの警戒感からユーロ買い・ドル売りが先行。23時前に一時1.1755ドルと日通し高値を付けた。
 ただ、買い一巡後は伸び悩む展開に。8月米住宅販売保留指数が予想を大幅に上回ったことなどが相場の重しとなり、3時過ぎに1.1720ドル付近まで下押しした。

 ユーロ円は反落。終値は174.25円と前営業日NY終値(174.95円)と比べて70銭程度のユーロ安水準。日本時間夕刻に一時173.99円と日通し安値を付けたものの、22時過ぎには174.65円付近まで下げ渋った。ただ、買い戻しが一巡すると174.15円付近まで押し戻された。日銀の早期利上げ観測を背景に円買い・ユーロ売りが入りやすかった。
 ポンド円はラムスデン英中銀(BOE)副総裁が「英雇用市場の軟化と賃金上昇率の正常化を背景に、一段の利下げが可能」と述べたことなどが相場の重しとなり、一時199.35円まで値を下げた。

本日の参考レンジ
ドル円:148.47円 - 149.63円
ユーロドル:1.1699ドル - 1.1755ドル
ユーロ円:173.99円 - 175.13円

(中村)
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