ロンドン為替見通し=FOMCを消化しながらの値動きに、スイスやトルコでは政策金利発表

 本日のロンドン為替市場では、米金融イベントの内容を消化しながらの欧州通貨は対ドルで上下することになりそうだ。また、スイス中銀(SNB)とトルコ中銀による政策金利発表でスイスフランやトルコリラが動意づく場面はあるか。ポンド相場は、ベイリー英中銀(BOE)総裁の講演に注目。

 米連邦公開市場委員会(FOMC)では予想通り0.25%の利下げが決定され、ほぼ想定通り決定に反対するFOMCメンバーが3人いた。ただし、据え置き支持は投票権を持つ12名中で2名のみ。もう一名は、利下げ幅を倍の0.50%にすべきとの主張だった。金利見通し(ドット・プロット)ではFOMC内の意見の相違が明らかにされたものの、一部で懸念されたタカ派的な(打ち止め示唆)利下げというわけでもない。

 FOMC後にユーロドルは10月半ば以来の1.17ドル台に乗せ、米・中長期金利の低下を受けて素直にドル安で反応。目先は10月17日高値1.1728ドルをこなせるかが、チャート上でのポイントだろう。米国では来週に11月の雇用統計や消費者物価指数(CPI)の発表を控えているため、リスクを一方に傾けづらいとの声も聞かれる。しかしながら重要データを前に、今回のFOMCを背景とした米金利低下からドル安の流れは変わりづらいとの見方もできる。

 SNBは本日の金融政策決定会合で、9月会合に続いて政策金利の0.00%据え置きが見込まれている。11月スイスCPIは前月比0.2%減、前年比では横ばいであり、インフレの低下基調は継続。そういった中で、中銀声明や総裁の会見でマイナス金利突入に言及されるかが注目される。

 トルコ中銀は金融政策委員会(MPC)で主要政策金利を現行39.50%から38.50%までの引き下げが予想されている。足もとのインフレ率は30%を超えてはいるものの、水準としては約4年ぶりに低い。減速ペースが鈍化しているとはいえ、本日の利下げは既定路線か。ただし、実質金利プラスにもかかわらず、リラ買いが盛り上がらないのは深刻。ドルリラ次第で、リラ円が下値余地を試す場面があるかもしれない。

 ベイリーBOE総裁は、英FT紙が開く「The Global Boardroom」で同紙の経済評論家・元エコノミクス編集者ジャイルズ氏と対談予定。イベントサイトによれば、金融の安定化がトピックのもよう。

想定レンジ上限
・ユーロドル、10月1日高値1.1779ドル
・ドルスイスフラン、8日高値0.8086フラン
・リラ円、11月19日から21日までの高値3.71円

想定レンジ下限
・ユーロドル、日足一目均衡表・転換線1.1645ドル
・ドルスイスフラン、11月14日安値0.7878フラン
・リラ円、10月29・30日安値3.61円


(小針)
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