株式明日の戦略-下落日に旺盛な物色意欲を確認、売り手控えムードが強まるか

 15日の日経平均は4日ぶり反落。終値は230円安の54110円。米国株安と円安一服を受けて、300円超下げて始まった。早々に節目の54000円を割り込むと序盤では下を試しにいき、下げ幅を600円超に拡大。53700円台で売り圧力が和らぐと、10時以降はマイナス圏での一進一退がしばらく続いた。全体では値上がり銘柄が多かったが、ソフトバンクグループ<9984.T>や半導体株など、大型グロース株の多くが弱かった。

 しかし、取引終盤にTSMCの好決算が伝わると、売り込まれていた半導体株に押し目買いが入り、指数も急速に下げ幅を縮小。200円を超える下落とはなったものの54000円は上回り、高値圏で取引を終えた。TOPIXは上昇。新興銘柄に強く買われるものが多く、グロース250指数は3%を超える上昇となった。

 東証プライムの売買代金は概算で6兆9600億円。業種別では銀行、輸送用機器、鉄鋼などが上昇した一方、情報・通信、精密機器、陸運などが下落した。上期が大幅な最終増益となったSansan<4443.T>が急騰。半面、今期の減益計画を提示したシリコンスタジオ<3907.T>が急落した。

 東証プライムの騰落銘柄数は値上がり1163/値下がり397。大きく下げる場面もあったレーザーテックが、終盤に強く買われて3%近い上昇。円安には一服感が出てきたが、トヨタやホンダなど自動車株の一角には買いが入った。レアアース関連として注目を集めている東洋エンジニアリングが連日でストップ高。1Q決算が好感された良品計画が11.8%高と値を飛ばした。

 一方、ソフトバンクグループが連日の大幅安。アドバンテストは終盤に値を戻したものの、2%を超える下落となった。東電HDや関西電力など電力株が軟調。1Q決算が失望を誘ったSHIFTが急落した。

 日経平均は下落。ただ、個別の物色意欲は旺盛で、多くの銘柄が上昇した。きょうは全体の足を引っ張った半導体株もTSMCの決算には好反応を示しており、材料さえあれば買いが入ることを強く印象付けた。あすは今晩の米国株次第となりそうだが、日経平均は2026年に入って1月5日、13日と週初に4桁の上昇となっており、売り急ぎは抑制される可能性が高い。きのうきょうと大きく下げているソフトバンクグループに見直し買いが入るかどうかが注目される。この銘柄の動きが良くなってくるようなら、一気に55000円を目指す展開も期待できる。
株式会社DZHフィナンシャルリサーチより提供している情報(以下「情報」といいます。)は、 情報提供を目的とするものであり、特定通貨の売買や、投資判断ならびに外国為替証拠金取引その他金融商品の投資勧誘を目的としたものではありません。 投資に関する最終決定はあくまでお客様ご自身の判断と責任において行ってください。情報の内容につきましては、弊社が正確性、確実性を保証するものではありません。 また、予告なしに内容を変更することがありますのでご注意ください。 商用目的で情報の内容を第三者へ提供、再配信を行うこと、独自に加工すること、複写もしくは加工したものを第三者に譲渡または使用させることは出来ません。 情報の内容によって生じた如何なる損害についても、弊社は一切の責任を負いません。