ロンドン為替見通し=序盤の英経済指標に注目、結果次第でポンド主導の動きに

 本日のロンドン為替市場では、まずは序盤に発表される英国の経済指標を受けたポンド相場の動向が注目される。動意づくようであれば、ユーロ相場も影響を受けるだろう。他、欧州前半にはチポローネ欧州中央銀行(ECB)専務理事の講演が予定されている。

 日本時間16時に発表される英指標は、12月の国内総生産(GDP、予想:前月比0.1%)や鉱工業生産(予想:前月比横ばい/前年比1.4%)と製造業生産高(予想:前月比▲0.1%)など。これらはいずれも前回11月分からだと減速が見込まれている。また同月の貿易収支も発表予定。

 ただ、月間データと同時に明らかになる10-12月期英GDP速報値のほうが、市場の注目を集めそうだ。予想は前期比0.2%/前年比1.2%とされ、前回からは前期比が改善/前年比が悪化とまちまちだ。2月の英中銀金融政策委員会(MPC)がハト派的な内容であっただけに、弱い結果にはポンドも敏感に反応するとみられる。

 ところで、エプスタイン問題で揺れているスターマー英政権だが、首相辞任の要求に対してスターマー氏は「決して身を引かない」と述べた。同氏は労働党の党首として、次の総選挙でも党を率いる意向を示している。なお、総選挙の具体的な日程はまだ決まっておらず、遅くとも2029年夏までが法律上の締め切りとされている。

 ポンドが動意づいたときにユーロドルの難しいところが、ポンドの対ドルと対ユーロに挟まれること。特に、欧州時間はユーロポンドのフローが中心になることが多いため、ユーロドルはポンドドルとの単純な連動は期待にしにくい。

 本日講演が予定されているチポローネECB専務理事は、ハト派に位置すると見られている。ハト派の主要メンバーの1人であるビルロワドガロー仏中銀総裁の早期退任が発表された後でもあり、チポローネ氏の見解への注目度はいつも以上に高まるかもしれない。


想定レンジ上限
・ポンドドル、11日高値1.3712ドル
・ユーロドル、10日高値1.1929ドル

想定レンジ下限
・ポンドドル、ピボット・サポート2の1.3548ドル
・ユーロドル、9日安値1.1810ドル


(小針)
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