ロンドン為替見通し=米・イスラエルとイランの軍事衝突の行方次第

 本日のロンドン為替市場も、米・イスラエルとイランの軍事衝突の行方を見極めながらの取引となるだろう。イランの対応次第で有事のドル買いは強まりやすいものの、ユーロドルは1.15ドル台では底堅い印象だ。また、リスク回避時に避難通貨として資金が向かいやすいスイスフランも、上昇が一服している。

 日本時間の昼前には、イスラエル軍がイランの首都テヘランに大規模な波状攻撃を実施していることが報じられた。それに対してイラン軍も、米軍基地がある中東の国に対してミサイルやドローンでの反撃を続けている。昨日の大幅高の反動で売りが先行した時間外のNY原油先物も、執筆時点では再び下値を切り上げている状況だ。

 欧州の天然ガス価格の指標であるオランダTTF天然ガス先物(4月限)は昨日、前日比約4%高で終えた。過度な中東リスクへの警戒感が緩んだ4日には値を落とすも、結局は調整の範囲に留まった。週末を控えていることもあり、上値を再び試すようだと、ユーロ相場にとっては重しとなるだろう。

 アラグチ・イラン外相は昨日、米メディアとのインタビューでロシアと中国の支援を匂わせながら、イランは停戦を要請していないと強調した。ただ、ウクライナとの戦争が長引いているロシアが積極的にイランを助ける余力があるかは不透明。中国においても、非軍事的な関与(仲介的なポジション)に留まるとの見方が今のところ強い。

 経済指標は10-12月期ユーロ圏域内総生産(GDP)確定値がある程度。金融当局者の講演は、チポローネ欧州中央銀行(ECB)専務理事とシュナーベルECB専務理事が予定されている。それよりも注目は、欧州午後(NY序盤)に発表される2月米雇用統計だろう。悪天候がデータにどの程度まで影響しているかが注目される。


想定レンジ上限
・ユーロドル、3日高値1.1707ドル
・ユーロスイスフラン、2日高値(今週高値)0.9131フラン

想定レンジ下限
・ユーロドル、3日安値1.1530ドル
・ユーロスイスフラン、心理的節目0.9000フラン

(小針)
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