株式明日の戦略-主力が弱く4日続落、仕切り直しの買いは入るか

 17日の日経平均は4日続落。終値は50円安の53700円。米国株高を受けて、寄り付きは500円を超える上昇。すぐに上げ幅を600円超に広げたものの、早い時間に上値が重くなった。値上がり銘柄は多かった一方、電線株や半導体株など売買代金上位銘柄の多くに弱い動きが見られた。指数は上げ幅を2桁に縮めて前日終値に迫ったところでは、いったん盛り返した。幾分値を戻した後は、節目の54000円近辺でこう着感の強い地合いがしばらく続いた。しかし、終盤にかけて値を崩すと、マイナス圏に沈んで下げ幅を3桁に拡大。200円超下げたところでは切り返したものの、プラス圏には浮上できず小幅な下落で取引を終えた。

 東証プライムの売買代金は概算で6兆1300億円。業種別では海運、鉱業、石油・石炭などが上昇した一方、非鉄金属、その他製品、ガラス・土石などが下落した。受注に関するリリースが好感されたベクターホールディングス<2656.T>がストップ高。買いが殺到して後場の取引時間中には値が付かなかった。半面、3月に入って昨年来の高値を更新するなど足元の動きが良かったオンコリスバイオファーマ<4588.T>が急落しており、ストップ安まで売り込まれた。

 東証プライムの騰落銘柄数は値上がり1007/値下がり524。海運大手の日本郵船、商船三井、川崎汽船がそろって急伸。INPEX、石油資源開発、三井物産、三菱商事など、原油高が追い風となる銘柄群の動きが良かった。第一三共、住友ファーマ、協和キリンなど薬品株の一角が大幅上昇。丸千代山岡家が急伸し、ギフトHDがストップ高となるなど、決算を材料にラーメンチェーン店を展開する銘柄が人気化した。

 一方、電線大手の古河電工、住友電工、フジクラがそろって大幅安。三井金属やJX金属など非鉄金属株が総じて弱かった。アドバンテストやディスコなど半導体株がナスダック高の追い風を受けても嫌われており、レーザーテックが5%を超える下落。決算が失望を誘ったアールプランナーやLink-Uが急落した。

 日経平均は外部環境からは上昇が期待できた日で、大幅高となっていれば当面の底を打ったとの見方が強まる可能性もあった。実際、初動はかなり強かった。しかし、上に行くことを拒むかのように、主力のグロース株が弱かった。上昇のけん引役になることが期待された半導体株が全体の足を引っ張ったのだから、下落で終えたのは仕方ない。

 印象の悪い下げとなったが、プライムで値上がり銘柄の方が多かった点は収穫と言える。TOPIXはプラスで終えており、主力の弱さはそれほど他の銘柄に波及しなかった。場中に弱い動きが出てきた際に売りが売りを呼ぶような反応にならなければ、下値は固まってくる。日経平均にしても、上げ分を消失しただけで大幅安ではない。チャートの形状が大きく悪化したわけではないだけに、あすは仕切り直しの買いが入る展開に期待したい。
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