NYマーケットダイジェスト・17日 ホルムズ海峡開放で原油急落・株高・円高(2)

・米国株式市場でダウ工業株30種平均は大幅続伸し、2月26日以来の高値となった。「米国とイランによる戦闘終結に向けた次回協議は19日にパキスタンで開催される見通し」「イランが濃縮ウランを放棄する見返りに、米国は200億ドルの資産凍結を解除する案を検討」との報道が伝わったほか、米国とイランの両サイドから「ホルムズ海峡の開放」が伝わり、原油先物が急落。投資家のリスク志向が改善し、寄り付きから買いが優勢となった。指数は一時1100ドル超上昇する場面があった。
 ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は13日続伸し、史上最高値で取引を終えた。多くの機関投資家が運用指標とするS&P500種株価指数も過去最高値を更新した。

・米国債券相場で長期ゾーンは3日ぶりに反発。米国とイランの両サイドから「ホルムズ海峡の開放」が伝わると、WTI原油先物価格が急落。インフレへの懸念が和らぎ債券に買いが入った。

・原油先物相場は大幅に反落。イランのアラグチ外相は、レバノンにおける停戦合意に基づき、「ホルムズ海峡を通過するすべての商船の航行は、停戦期間の残存期間中、完全に開放される」と表明。これを受けて、トランプ米大統領もホルムズ海峡の開放を認めた。この発表を背景に、原油先物は急速に売りが強まり、一時は15%安まで下落し、価格は80ドル台半ばまで急落した。なお、トランプ大統領はその後もSNSでの発信を続けており、「イランは米国の支援を受けてすべての機雷を撤去した、あるいは現在撤去中である」「イランはホルムズ海峡を二度と閉鎖しないことで合意した」などと繰り返し強調している。

・金先物相場は3日ぶりに反発。週末を控え前日終値近辺でもみ合いが続いていたが、イランと米国がともにホルムズ海峡の完全開放を発表すると大きく動意づいた。原油先物が急落すると米長期金利も低下、金利のつかない金先物には買いが集まり一時2%超上昇した。引けにかけては、依然として中東情勢の不透明感が拭いされないこともあり、上げ幅を縮めたが反発して引けた。

(中村)
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