週間為替展望(豪ドル/ZAR)-豪ドル、4-6月期CPIに注目

◆豪ドル、4-6月期CPIに注目
◆豪ドル、6月雇用統計を受けてRBAのタカ派姿勢が強まるとの見方も
◆ZAR、SARBは予想外の金利据え置きを決定

予想レンジ
豪ドル円 113.00-116.00円
南ア・ランド円 9.60-10.00円

7月27日週の展望
 来週の豪ドル相場は、29日に予定される4-6月期消費者物価指数(CPI)の発表を控え、8月10-11日の豪準備銀行(RBA)理事会に向けた思惑から神経質な展開となりそうだ。市場ではCPIの伸び鈍化を見込む声がある一方で、インフレ高止まりが継続するとの懸念も根強く存在しており、重要指標の発表前は積極的な動意を欠く展開も予想される。

 背景には労働市場の動向と金利先物市場の織り込み状況とのギャップがある。今週に発表された6月雇用統計や7月からの最低賃金引き上げに伴うサービスインフレへの二次的影響を警戒する向きからは、RBAがタカ派姿勢を強めるとの見方が出ている。一方で、景気減速への警戒感から金利先物市場における追加利上げの織り込みは控えめにとどまっており、市場の評価は分かれている。

 仮にCPIが予想を上回る伸びを示せば、RBAの次回理事会での追加引き締め観測が強まり、対米ドルや対円で豪ドルが買われるシナリオも考えられる。ただし、指標が伸び鈍化を示した場合には利上げ期待の剥落から上値を抑えられるリスクには留意したい。両論が拮抗する展開が想定されるものの、足元のインフレの根強さを考慮すれば下値も限られ、一定のレンジ内で方向感を探る展開が基本線となりそうだ。

 南アフリカ・ランド(ZAR)は、23日の南アフリカ準備銀行(SARB)金融政策決定委員会での政策金利据え置きの決定を受け、材料消化が進む展開となりそうだ。市場では7.25%への追加利上げ予想が大半を占めていたため、7.00%での据え置き発表直後は利上げ期待の剥落から売りが先行した。

 もっとも、クガニャゴSARB総裁は会見で、公共料金改定や原油高に伴うインフレの再加速リスクを警戒しており、必要に応じて追加引き締めの可能性を否定しない姿勢を示した。市場では想定外の据え置きにより短期的には下押し圧力がかかりやすいとの指摘がある一方、中銀のタカ派スタンスと高金利水準の維持がランドの過度な下落を抑えるとの見方もある。景気圧迫への警戒から上値の重さは意識されるものの、高金利の継続を背景に下値も堅く、レンジ内での推移が軸となるとみられる。

7月20日週の回顧
 豪ドルは対ドルこそ0.7000ドルを挟んだ方向感の乏しい動きとなったが、対円では114円台まで上昇。ドル円が163円台まで上値を伸ばしたことにつれたほか、6月豪雇用統計が良好な結果となったことも豪ドル買いを後押しした。

 ZARも対円を中心に底堅く推移し、一時は節目の10.00円に再び迫る場面もみられたが、SARBが市場予想に反して金利の据え置きを決定すると9.71円台まで反落した。(了)


(執筆:7月24日、9:00)
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