NYマーケットダイジェスト・29日 FOMC後に株安・債券安・ドル安(2)

・米国株式市場でダウ工業株30種平均は4日ぶりに反落。FOMCの結果やウォーシュFRB議長の発言を受けて、FRBの金融政策運営を巡る不透明感が高まった。米国とイランの衝突激化でWTI原油先物相場が高騰したことも投資家心理を冷やし、大幅に下落した。
 ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は6日続落した。

・米国債券相場で長期ゾーンは4日ぶりに反落。中東情勢が再び緊迫化する中、原油先物相場が大幅に上昇すると、インフレへの懸念が高まり債券に売りが出た。
 また、ウォーシュFRB議長はFOMC後の会見で「物価の安定を実現する」「必要かつ適切と判断されれば、躊躇なく行動する」と強調したものの、今後の物価動向次第ではFRBの対応が遅れるリスクが懸念され、長期債には売りが集まった。米30年債利回りは一時5.2252%前後と2007年7月以来19年ぶりの高水準を記録した。

・原油先物相場は4日ぶりに反発。米・イラン軍事衝突への懸念を背景とした原油買いが進行。85ドル台を回復した。FOMCを受けたドル売りの流れも、ドル建て換算値を下支えする要因となった。

・金先物相場は小幅続落。中東リスク再浮上を受けた原油高とともに、物価への影響を懸念して米長期金利が上昇。金利が付かない資産である金は20日以来の安値4022.8ドルまで売りが先行した。しかしFOMCを控えるなか一方的な動きにはならず、下押し幅を縮小。さらに、引け後の時間外取引ではFOMC後のドル安を受け、ドル建て換算値に割安感が生じたことに着目した買いが入り4144ドル台へ上伸した。


(中村)
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