ロンドン為替見通し=ユーロドル、7-9月期ユーロ圏GDP速報値に要注目か

 本日のロンドン為替市場のユーロドルは、欧州で拡大しつつある抗議デモやフランス国債の動向を注視しながら、7-9月期ユーロ圏GDP速報値や10月独消費者物価指数(CPI)速報値、独雇用統計などを見極めていく展開となる。

 昨日の欧州中央銀行(ECB)理事会では、政策金利の据え置きが決定されたものの、インフレリスクへの警戒感が示されたことで、12月理事会では、「今後も、データに基づき、会合ごとに適切な金融政策スタンスを決定していく」として利上げの可能性が示唆された。

 そのデータとしての7-9月期ユーロ圏GDP速報値は前期比+0.2%、前年同期比+1.1%と予想されており、4-6月期の前期比+0.6%、前年比+1.2%からの減速が見込まれている。
 また、10月独消費者物価指数(CPI)速報値は前月比+0.1%、前年同月比+3.0%と予想されており、9月の前月比+0.6%、前年比+3.3%から伸び率鈍化が見込まれている。

 ユーロ圏のインフレ率は来週発表される10月のユーロ圏消費者物価指数(HICP)を待つことになるが、本日、成長率の減速やインフレ率の伸び率鈍化が確認された場合、12月理事会での利上げ観測は後退することになる。

 フランスでの抗議デモは激化の様相を呈しつつあり、イタリア、ベルギー、ポルトガル、スペインなどの域内諸国へも抗議活動の波が広がりつつあることで、本日もフランス国債の状況などの関連ヘッドラインを注視していくことになる。

 ユーロ円は、15時30分からの植田日銀総裁の記者会見で、12月会合での利上げが示唆された場合、下値を探る展開が見込まれるため、本邦機関投資家によるフランス国債から日本国債への資金移動の可能性が高まることになる。


想定レンジ上限
・ユーロドル:1.1258ドル(日足一目均衡表・基準線)
・ユーロ円:177.98円(日足一目均衡表・基準線)

想定レンジ下限
・ユーロドル:1.1105ドル (10/29安値)
・ユーロ円:175.10円(10/23安値)


(山下)
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