ブラジル中銀、利下げサイクル中断と柔軟性の確保
ブラジル中央銀行(BCB)は政策委員会(Copom)において、政策金利を13.75%で全会一致にて据え置く決定を下した。3月に開始した緩やかな利下げサイクルを一旦停止させた形であるが、事後声明は特定の将来予測(フォワードガイダンス)を避け、今後の政策変更における柔軟性を維持する内容となった。据え置きの背景には、大統領選挙後の通貨レアルの下落や長期インフレ見通しの悪化に加え、原油高や世界的な金融引き締めといった外部環境の増悪がある。BCBはインフレ予測を上方修正し、2027年末時点で4.7%、政策判断の主対象となる2028年第2四半期時点で3.5%と試算した。実質金利は8.4%と依然として中立金利(5%)を大きく超える引き締め水準に置かれている。
市場が将来の利上げまで織り込む動きをみせる一方、BCBは国内経済の減速傾向も認識しており、即座の利上げ・追加利下げ双方に対し慎重姿勢を崩していない。今後はルーラ政権が打つ財政規律策の信認と為替安定が、今後の利下げ再開に向けたカギとなる。
(越後)
市場が将来の利上げまで織り込む動きをみせる一方、BCBは国内経済の減速傾向も認識しており、即座の利上げ・追加利下げ双方に対し慎重姿勢を崩していない。今後はルーラ政権が打つ財政規律策の信認と為替安定が、今後の利下げ再開に向けたカギとなる。
(越後)
