株式明日の戦略―伸び悩むも連日の上昇、グロース株に対する風向きは変わるか
28日の日経平均は続伸。終値は99円高の27815円。
東証プライムの騰落銘柄数は値上がり1203/値下がり549。決算発表銘柄に強く買われたものが多く、主力どころではエムスリー、信越化学、ファナックなどが大幅上昇。中部電力が決算を受けて7%超上昇しており、東電HDや北海道電力など電力株全般に期待買いが入った。1Qの営業利益が前年同期比で倍増した東邦ガスが急伸しており、ガス株も軒並み高となった。特許査定に関するリリースを材料にアイビー化粧品がストップ高比例配分。原油高を手掛かりにINPEXが買いを集めた。
一方、下げが大きかったのも決算関連で、サイバーエージェント、小糸製作所、カゴメなどが大幅安。1Qが大幅な減益となった弁護士ドットコムが12%安と売り込まれた。FOMCの決定を受けて米国の長期金利が低下したことから、三菱UFJや三井住友など金融株が軟調。ドル円が円高に傾斜したことからトヨタが大きめの下げとなった。
本日は東証グロースにHOUSEIとunerryが新規上場。どちらも高い初値をつけたが、終値は初値を下回った。
日経平均は伸び悩んだもののプラスで終了。個別では決算を発表したエムスリー<2413.T>に目を見張る上昇が見られた。2020年の大出世銘柄だったが、2021年に入ると逆噴射して下げ基調が続いている。今回の1Q決算は前年同期比では営業減益で見た目の印象がそこまで良いものではなかったが、高く始まった後も買いが続き、14%近い上昇となった。この銘柄に買いが続くかどうかはともかく、人気が離散して1年半以上嫌われ続けた銘柄が、決算発表のタイミングで戻り売りに押されることなく大きく跳ねてきたことは特筆される。
7月FOMCでは0.75%の利上げが決定されたにもかかわらず、米国の長期金利は低下した。国内の多くのグロース株は、自身に弱材料がない時でも米国の金利に神経質に反応して売られ続けてきた。ただ、この先、米国の金利が上がりづらくなるのであれば、理不尽な売りを浴びる機会が減ってくるだろう。グロース株に関しては、これまでと比べると株価の動きが良くなる可能性がある。これから多くの企業の決算を確認するタイミングでもあるだけに、「懐かしの人気銘柄」に復活を期待させるような強い動きが多く出てくるかに注目したい。
東証プライムの騰落銘柄数は値上がり1203/値下がり549。決算発表銘柄に強く買われたものが多く、主力どころではエムスリー、信越化学、ファナックなどが大幅上昇。中部電力が決算を受けて7%超上昇しており、東電HDや北海道電力など電力株全般に期待買いが入った。1Qの営業利益が前年同期比で倍増した東邦ガスが急伸しており、ガス株も軒並み高となった。特許査定に関するリリースを材料にアイビー化粧品がストップ高比例配分。原油高を手掛かりにINPEXが買いを集めた。
一方、下げが大きかったのも決算関連で、サイバーエージェント、小糸製作所、カゴメなどが大幅安。1Qが大幅な減益となった弁護士ドットコムが12%安と売り込まれた。FOMCの決定を受けて米国の長期金利が低下したことから、三菱UFJや三井住友など金融株が軟調。ドル円が円高に傾斜したことからトヨタが大きめの下げとなった。
本日は東証グロースにHOUSEIとunerryが新規上場。どちらも高い初値をつけたが、終値は初値を下回った。
日経平均は伸び悩んだもののプラスで終了。個別では決算を発表したエムスリー<2413.T>に目を見張る上昇が見られた。2020年の大出世銘柄だったが、2021年に入ると逆噴射して下げ基調が続いている。今回の1Q決算は前年同期比では営業減益で見た目の印象がそこまで良いものではなかったが、高く始まった後も買いが続き、14%近い上昇となった。この銘柄に買いが続くかどうかはともかく、人気が離散して1年半以上嫌われ続けた銘柄が、決算発表のタイミングで戻り売りに押されることなく大きく跳ねてきたことは特筆される。
7月FOMCでは0.75%の利上げが決定されたにもかかわらず、米国の長期金利は低下した。国内の多くのグロース株は、自身に弱材料がない時でも米国の金利に神経質に反応して売られ続けてきた。ただ、この先、米国の金利が上がりづらくなるのであれば、理不尽な売りを浴びる機会が減ってくるだろう。グロース株に関しては、これまでと比べると株価の動きが良くなる可能性がある。これから多くの企業の決算を確認するタイミングでもあるだけに、「懐かしの人気銘柄」に復活を期待させるような強い動きが多く出てくるかに注目したい。