東京外国為替市場概況・12時 豪ドル、底堅い

 15日の東京外国為替市場で豪ドルは底堅い。対ドルでは0.67ドル半ばから0.6770ドルまで買われ、豪ドル円も朝方につけた96.73円を超えて97.01円まで上値を伸ばした。発表された8月豪雇用統計では新規雇用者数が3.35万人増と市場予想をわずかに下回り、失業率も3.5%と予想より悪かった。もっとも、雇用者数の内訳では常勤数が増加した一方で非常勤の減少が確認されており、全体としては好感されたようだ。

 ドル円は反発した。12時時点では143.29円とニューヨーク市場の終値(143.08円)と比べて21銭程度のドル高水準だった。10時前の仲値決めで無理やり買い上げられた反動で142.90円台まで売り戻さるも、11時過ぎには一転して143.44円まで上昇。高止まりする米金利以外にこれと言った材料はなかったが、買い上げ方を見る限りは本邦実需がドル買いを持ち込んだのではないか、との声も一部参加者から聞かれた。

 ユーロ円は強含み。12時時点では142.93円とニューヨーク市場の終値(142.70円)と比べて23銭程度のユーロ高水準だった。ドル円につれた動きだった。10時過ぎに142.60円を割り込んだところから切り返し、11時過ぎには143.00円まで買われた。

 ユーロドルは12時時点では0.9974ドルとニューヨーク市場の終値(0.9981ドル)と比べて0.0007ドル程度のユーロ安水準だった。ドルが対円で強含んだ影響を受けて0.9969ドルまで売られるも、一巡後は0.9970ドル台でもみ合った。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:142.80円 - 143.44円
ユーロドル:0.9969ドル - 0.9985ドル
ユーロ円:142.57円 - 143.00円


(小針)
株式会社DZHフィナンシャルリサーチより提供している情報(以下「情報」といいます。)は、 情報提供を目的とするものであり、特定通貨の売買や、投資判断ならびに外国為替証拠金取引その他金融商品の投資勧誘を目的としたものではありません。 投資に関する最終決定はあくまでお客様ご自身の判断と責任において行ってください。情報の内容につきましては、弊社が正確性、確実性を保証するものではありません。 また、予告なしに内容を変更することがありますのでご注意ください。 商用目的で情報の内容を第三者へ提供、再配信を行うこと、独自に加工すること、複写もしくは加工したものを第三者に譲渡または使用させることは出来ません。 情報の内容によって生じた如何なる損害についても、弊社は一切の責任を負いません。