NY株見通し-今週は9月雇用統計などの経済指標に注目

 今週のNY市場は経済指標に注目。先週は英中銀が金融市場安定のために英国債を購入すると発表したことを好感し上昇する場面もあったが、米連邦準備理事会(FRB)による積極的な金融引き締めによる景気後退懸念が重しとなったほか、アップルやナイキなどの主力株の下落も相場の重しとなった。ダウ平均とS&P500は年初来安値を更新し、ナスダック総合も終値での年初来安値を更新した。今週は主要中銀の積極的な金融引き締め策を受けた世界的な景気減速懸念や企業業績の悪化懸念が引き続き株価の重しとなることが予想される中、足もとの米国経済動向を巡り、週末7日に発表される9月雇用統計が焦点となりそうだ。市場予想は、非農業部門雇用者数(NFP)が25.0万人増(前月:31.5万人増)、失業率が3.7%(同:3.7%)、平均賃金が前月比+0.3%(同:+0.3%)、前年比+5.1%(同:+5.2%)。予想以上に強い結果となれば、高金利政策の長期化見通しが一段と強まることが懸念される一方、予想以上に弱い結果となれば、景気後退(リセッション)への警戒感が高まることに要警戒か。このほかの経済指標は、9月ISM製造業PMI、9月ISM非製造業PMI、8月製造業新規受注、9月ADP民間部門雇用者数など。メスター米クリーブランド連銀総裁など各地区連銀総裁の講演なども多数予定されている。企業決算はラム・ウェストン、マコーミック、コナグラ・ブランズなど。来週からは第3四半期(7-9月)決算発表がスタートする。

 今晩の米経済指標は9月ISM製造業PMI、9月S&Pグローバル製造業PMI確定値など。ボスティック米アトランタ連銀総裁、ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁のあいさつや講演も予定されている。主要な企業の決算発表はなし。(執筆:10月3日、14:00)
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