東京外国為替市場概況・15時 豪ドル/ドル、下落

 4日午後の東京外国為替市場で豪ドルは豪準備銀行(RBA)理事会の結果発表後に下落した。RBAは政策金利を0.25%引き上げて2.60%としたが、予想の0.50%利上げ幅を下回ったことで売りが先行した。豪ドル/ドルは0.6451ドル、豪ドル円は93.47円まで下値を広げた。声明文では、「インフレ達成と経済安定のバランスは不確実性に覆われている」と経済への懸念を示し、利上げの継続についても前回の“今後数カ月”から“今後一定期間”に変更したことで、ややハト派的と受け止められた。
 もっとも一巡後は下げ渋る動きに。豪ドルは対ドルで0.64ドル後半で推移し、対円では94円台を回復する場面もあった。

 ドル円は小幅安。15時時点では144.82円と12時時点(144.86円)と比べて4銭程度のドル安水準だった。米10年債利回りが3.59%台まで低下したことで、144円台後半で伸び悩む展開となった。

 ユーロドルは強含み。15時時点では0.9843ドルと12時時点(0.9828ドル)と比べて0.0015ドル程度のユーロ高水準だった。堅調な株式市場を背景に強含んだユーロ円に後押しされて、15時過ぎには0.9865ドルまで買われた。
 またポンドドルは1.1366ドル、ポンド円は164.54円まで上値を伸ばした。

 ユーロ円は堅調。15時時点では142.56円と12時時点(142.36円)と比べて20銭程度のユーロ高水準だった。日経平均は776円高で終えるなど、強い株価を眺めて上昇。15時過ぎには142.83円までレンジの上限を広げた。

 
本日これまでの参考レンジ
ドル円:144.41円 - 144.92円
ユーロドル:0.9806ドル - 0.9865ドル
ユーロ円:141.99円 - 142.83円

(山下)
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