NY株見通し-今週はインフレ指標やフェデックス、ナイキなどの決算に注目

 今週のNY市場は神経質な展開か。先週は米11月消費者物価指数(CPI)の鈍化を好感して上昇する場面もあったが、米連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げの長期化が示され、利上げの最終到達地点(ターミナルレート)が引き上げられたことに加え、米11月小売売上高が予想以上に悪化したことで景気後退(リセッション)懸念が強まった。主要3指数はそろって2週続落し、月初来でダウ平均が4.8%安、S&P500が5.6%安、ナスダック総合が6.6%安となり、年初来ではダウ平均が9.4%安、S&P500が19.2%安、ナスダック総合が31.6%安となった。今週は景気やインフレの動向を巡り経済指標や企業決算などをにらんだ神経質な展開となりそうだ。経済指標ではFRBがインフレ指標として注目する11月個人消費支出(PCE)価格指数が23日に発表されるほか、11月住宅着工件数、12月消費者信頼感指数、11月中古住宅販売件数、7-9月期GDP確報値、11月新築住宅販売件数などが発表される。企業決算はフェデックス、ナイキ、ペイチェックス、カーマックスなどS&P500の9銘柄が発表予定で、決算やガイダンスが注目される。

 今晩の米経済指標11月NAHB住宅市場指数。主要な企業の決算発表はなし。(執筆:12月19日、14:00)
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