ニューヨーク外国為替市場概況・23日 ドル円、続伸

 23日のニューヨーク外国為替市場でドル円は続伸。終値は130.67円と前営業日NY終値(129.60円)と比べて1円07銭程度のドル高水準だった。日銀が初めて5年物の「共通担保資金供給オペ(公開市場操作)」を実施すると、円債金利が低下し円を売る動きが終日優勢となった。米長期金利の上昇に伴う円売り・ドル買いも出て、前週末の高値130.61円を上抜けると一時130.89円まで上値を伸ばした。
 NY午後に入ると、米長期金利の上昇が一服した影響でドル円も伸び悩んだが、下押しは130.44円付近にとどまった。

 ユーロドルは小幅ながら3日続伸。終値は1.0872ドルと前営業日NY終値(1.0856ドル)と比べて0.0016ドル程度のユーロ高水準だった。欧州市場では一時1.0927ドルと昨年4月以来約9カ月ぶりの高値を付けたものの、NY時間に入ると利食い売りなどが優勢となった。米長期金利の上昇に伴うドル買いも優勢となり、23時30分前には1.0846ドル付近まで下押しした。ただ、週明け早朝取引で付けた日通し安値1.0841ドルが目先サポートとして働くと下げ渋った。
 なお、ブイチッチ・クロアチア中銀総裁はこの日、「0.50%の利上げガイダンスは引き続き合理的」と述べたほか、ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁は「欧州のインフレは高すぎる」「金利はなお大幅に引き上げる必要がある」と述べ、大幅利上げ継続の必要性を改めて強調した。

 ユーロ円は続伸。終値は142.06円と前営業日NY終値(140.68円)と比べて1円38銭程度のユーロ高水準。ドル円の上昇や米国株高につれた円売り・ユーロ買いが優勢となった。取引終了間際には一時142.08円と日本時間夕刻に付けた日通し高値に面合わせした。

本日の参考レンジ
ドル円:129.04円 - 130.89円
ユーロドル:1.0841ドル - 1.0927ドル
ユーロ円:140.47円 - 142.08円

(中村)
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