ニューヨーク外国為替市場概況・26日 ドル円、3日ぶり反発

 26日のニューヨーク外国為替市場でドル円は3営業日ぶりに反発。終値は130.22円と前営業日NY終値(129.59円)と比べて63銭程度のドル高水準だった。10-12月期米国内総生産(GDP)速報値や12月米耐久財受注額、前週分の米新規失業保険申請件数などが予想より強い内容だったことが分かると、米長期金利の上昇とともにドル買いが先行。前日の高値130.58円を上抜けて一時130.62円まで値を上げた。
 ただ、買い一巡後は130円台前半で伸び悩んだ。好調な米7年債入札後に米長期金利が上昇幅を縮めると円買い・ドル売りが小幅に入った。来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)で0.25%の利上げが確実視される中、カナダ中銀(BOC)と同様に今後は利上げをいったん停止する可能性を示唆するのではないかとの思惑も浮上している。

 ユーロドルは6日ぶりに反落。終値は1.0892ドルと前営業日NY終値(1.0916ドル)と比べて0.0024ドル程度のユーロ安水準だった。堅調な米経済指標が相次いだことを受けて全般ドル買いが先行。米10年債利回りが一時3.51%台まで上昇したことも相場の重しとなり、前日の安値1.0857ドルを下抜けて一時1.0851ドルまで値を下げた。市場では「ロンドン16時(日本時間1時)のフィキシングに絡んだユーロ売り・ドル買いのフローが観測された」との声も聞かれた。
 ただ、売り一巡後は下げ渋った。欧州中央銀行(ECB)が大幅な利上げを継続するとの観測を背景にユーロ買い・ドル売りも入りやすく、1.0894ドル付近まで下げ幅を縮めた。

 ユーロ円は3日ぶり反発。終値は141.83円と前営業日NY終値(141.45円)と比べて38銭程度のユーロ高水準。欧米株価の上昇を背景に投資家のリスク志向が改善すると円売り・ユーロ買いがじわりと強まった。一時141.91円と本日高値を更新した。

本日の参考レンジ
ドル円:129.03円 - 130.62円
ユーロドル:1.0851ドル - 1.0929ドル
ユーロ円:140.87円 - 141.91円

(中村)
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