欧州マーケットダイジェスト・15日 英株最高値・英金利低下・ドル高・ポンド安

(15日終値:16日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=134.29円(15日15時時点比△1.20円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=143.25円(△0.64円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0667ドル(▲0.0048ドル)
FTSE100種総合株価指数:7997.83(前営業日比△43.98)
ドイツ株式指数(DAX):15506.34(△125.78)
10年物英国債利回り:3.487%(▲0.034%)
10年物独国債利回り:2.475%(△0.037%)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な欧州経済指標)        <発表値>    <前回発表値>
1月英消費者物価指数(CPI)
前月比                ▲0.6%      0.4%
前年比                10.1%      10.5%
CPIコア指数(前年比)         5.8%       6.3%
1月英小売物価指数(RPI)
前月比                0.0%       0.6%
前年比                13.4%      13.4%
12月ユーロ圏鉱工業生産
前月比                ▲1.1%     1.4%・改
前年比                ▲1.7%     2.8%・改
12月ユーロ圏貿易収支
季調済            181億ユーロの赤字 144億ユーロの赤字・改
季調前            88億ユーロの赤字  117億ユーロの赤字

※改は改定値を表す。▲はマイナス。

(各市場の動き)
・ドル円はしっかり。前日の1月米消費者物価指数(CPI)が上振れたことで、米利上げ継続観測が高まる中、この日もドル買いの流れが続いた。1月米小売売上高や2月米ニューヨーク連銀製造業景気指数、2月全米ホームビルダー協会(NAHB)住宅市場指数が予想を上回ったことが分かると全般ドル買いが活発化し、一時134.36円と1月6日以来の高値を更新した。
 主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスも1月6日以来の高値となる104.11付近まで上昇した。

・ユーロドルは頭が重かった。欧州勢参入直後はショートカバーが優勢となり一時1.0733ドル付近まで上げたものの、買い戻しはあくまでポジション調整の域を出ず長続きしなかった。良好な米経済指標が相次ぐとユーロ売り・ドル買いが活発化し、一時1.0661ドルと本日安値を更新した。米10年債利回りが3.8164%前後と1月3日以来の高水準を付けたことも相場の重し。
 なお、ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁は「3月に0.50%の利上げを実施するつもり」「物価上昇圧力は強く、基調的なインフレ率は依然として高い」などと述べた。

・ポンドドルは軟調だった。1月英CPIが前月比▲0.6%/前年比10.1%と予想の前月比▲0.4%/前年比10.3%を下回ったことが分かると、英中銀(BOE)が利上げペースを減速させるとの観測が高まりポンド売りが膨らんだ。良好な米経済指標が相次いだことも相場の重しとなり、一時1.1990ドルと日通し安値を更新した。

・ユーロ円はじり高。ユーロドルの下落につれた売りが出た半面、ドル円の上昇につれた買いが入り一時143.44円と昨年12月20日以来の高値を付けた。英国株相場が史上最高値を更新するなど、欧州株相場が堅調に推移したことで、投資家のリスク志向が改善し円売り・ユーロ買いが出た面もあった。市場では「次期日銀総裁の下での金融緩和修正が慎重に進むとの観測を背景に円売りが出やすい地合い」との声が聞かれた。

・ロンドン株式相場は3日続伸し、史上最高値を更新した。米金融引き締めが長引くとの見方から前日の米国株や本日のアジア株が下落した流れを引き継いで売りが先行したものの、すぐに持ち直した。この日発表の1月英CPIが3カ月連続で鈍化し予想を下回ったことで、BOEが利上げペースを減速させるとの観測が高まり株買いを促した。

・フランクフルト株式相場は反発。米金融引き締めが長引くとの見方から前日の米国株や本日のアジア株が下落した流れを引き継いで売りが先行した。ただ、売り一巡後は買い戻しが優勢に。英国株中心に欧州株相場が底堅く推移した流れに沿った。個別ではMTUエアロ・エンジンズ(4.13%高)やブレンターク(3.71%高)、エアバス(2.66%高)などの上昇が目立った。

・欧州債券相場は英国債が上昇した一方、独国債が下落した。

(中村)
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