NY為替見通し=ドル円の調整売りは一時的か、ISM非製造業には要注目
ドル円は、時間外の米10年債利回りが低下していることや、週末を前にしたポジション調整のドル売りが優勢となり、上値が重く推移している。
本日のNY時間は、NY午前に発表される経済指標とNY午後に行われるボウマン米連邦準備理事会(FRB)理事が参加するパネル討論での発言が注目される。
経済指標では、2月サプライマネジメント協会(ISM)非製造業指数に注目。これまで発表された2月の経済指標(シカゴ購買部協会景気指数、米消費者信頼感指数、リッチモンド連銀製造業景気指数、ISM製造業景気指数など)は、市場予想を下回る結果になった。しかしながら、1月のISM製造業も市場予想より弱い結果だったが、非製造業は好結果だったことで、製造業と非製造業の相関性はあまりない。また、2月の指標が弱いにもかかわらず、米金利は上昇傾向をたどっていることを考えると、仮に本日の指標結果が予想を裏切るものとなった場合でも、金利低下のドル売りは一時的になると見込まれる。
NY午後にはボウマン米連邦準備理事会(FRB)理事がシカゴ大学ブース・スクール・オブ・ビジネスのパネル・ディスカッションに参加する。「中央銀行ファシリティの課題について」が、主な議題になっているが、どの程度金融政策について述べるかは不明。ややタカ派とされる理事だが、ディスカッションが行われる時間が、NY市場が閉まる直前ということもあり、流動性の薄い中でサプライズとなるコメントが出た場合には警戒したい。
なお、米雇用統計は第1金曜日に発表されることが多いことで、本日米雇用統計が発表されることを期待している市場参加者もいるが、米雇用統計は第1金曜日ではなく前月12日を含む週の3週間後の金曜日なので、今月は来週10日に発表される。
・想定レンジ上限
ドル円の上値目途は、200日移動平均線137.32円から昨年12月20日高値137.48円が抵抗帯。
・想定レンジ下限
ドル円の下値目途は、1日NY午後に付けた安値135.71円、その下は1日安値135.26円。
(松井)
本日のNY時間は、NY午前に発表される経済指標とNY午後に行われるボウマン米連邦準備理事会(FRB)理事が参加するパネル討論での発言が注目される。
経済指標では、2月サプライマネジメント協会(ISM)非製造業指数に注目。これまで発表された2月の経済指標(シカゴ購買部協会景気指数、米消費者信頼感指数、リッチモンド連銀製造業景気指数、ISM製造業景気指数など)は、市場予想を下回る結果になった。しかしながら、1月のISM製造業も市場予想より弱い結果だったが、非製造業は好結果だったことで、製造業と非製造業の相関性はあまりない。また、2月の指標が弱いにもかかわらず、米金利は上昇傾向をたどっていることを考えると、仮に本日の指標結果が予想を裏切るものとなった場合でも、金利低下のドル売りは一時的になると見込まれる。
NY午後にはボウマン米連邦準備理事会(FRB)理事がシカゴ大学ブース・スクール・オブ・ビジネスのパネル・ディスカッションに参加する。「中央銀行ファシリティの課題について」が、主な議題になっているが、どの程度金融政策について述べるかは不明。ややタカ派とされる理事だが、ディスカッションが行われる時間が、NY市場が閉まる直前ということもあり、流動性の薄い中でサプライズとなるコメントが出た場合には警戒したい。
なお、米雇用統計は第1金曜日に発表されることが多いことで、本日米雇用統計が発表されることを期待している市場参加者もいるが、米雇用統計は第1金曜日ではなく前月12日を含む週の3週間後の金曜日なので、今月は来週10日に発表される。
・想定レンジ上限
ドル円の上値目途は、200日移動平均線137.32円から昨年12月20日高値137.48円が抵抗帯。
・想定レンジ下限
ドル円の下値目途は、1日NY午後に付けた安値135.71円、その下は1日安値135.26円。
(松井)