NY為替見通し=ドル円は調整の買い戻し落ち着く水準を探る展開
NYタイムは、明日14日提示予定の日銀正副総裁人事案や、提示後の正副総裁候補への所信聴取、同日NYタイムの米1月消費者物価指数(CPI)発表を控えるなか、調整中心のドル円買い戻しがどこまで進むか見定める局面となる。
明日に注目材料が控える一方、本日は動意につながりそうな特段のイベントが予定されていない。当初、日銀総裁候補として雨宮副総裁が有力と伝わり、133円手前まで円安が進んだものの、黒田異次元緩和からやや距離を置く経済学者で元日銀審議委員の植田氏起用の方針が伝わり130円割れまで円高へ振れた動きの修正局面といえる。
植田氏はその後、現状の緩和継続が適切であるとの見解を示してこともあり、円安方向へ戻してきた。明日の米CPI発表を前に、米10年債利回りが持ち直す方向で調整を進めていることもあって、この局面の下落幅を帳消しにする6日高値132.90円や日足一目均衡表・雲の下限133.00円を意識した動きとなってきた。
これらの水準付近では、調整の買い戻しを落ち着かせ始めるとみる。追加的な材料による動意を警戒しつつも、明日のイベントを待つ様相を次第に強めていくことになるか。
・想定レンジ上限
ドル円の上値めどは、17日NYカットの大きなオプションが観測される133.50円。
・想定レンジ下限
ドル円の下値めどは、10日高値131.88円。
(関口)
明日に注目材料が控える一方、本日は動意につながりそうな特段のイベントが予定されていない。当初、日銀総裁候補として雨宮副総裁が有力と伝わり、133円手前まで円安が進んだものの、黒田異次元緩和からやや距離を置く経済学者で元日銀審議委員の植田氏起用の方針が伝わり130円割れまで円高へ振れた動きの修正局面といえる。
植田氏はその後、現状の緩和継続が適切であるとの見解を示してこともあり、円安方向へ戻してきた。明日の米CPI発表を前に、米10年債利回りが持ち直す方向で調整を進めていることもあって、この局面の下落幅を帳消しにする6日高値132.90円や日足一目均衡表・雲の下限133.00円を意識した動きとなってきた。
これらの水準付近では、調整の買い戻しを落ち着かせ始めるとみる。追加的な材料による動意を警戒しつつも、明日のイベントを待つ様相を次第に強めていくことになるか。
・想定レンジ上限
ドル円の上値めどは、17日NYカットの大きなオプションが観測される133.50円。
・想定レンジ下限
ドル円の下値めどは、10日高値131.88円。
(関口)