22日香港株=上値重いか、節目の17000ポイントを意識

 22日の香港市場は上値の重い相場か。前日のハンセン指数は続伸し、終値が14日以来1週間ぶりの高値だった。週末とあって目先の利益を確保する売りが出やすい。心理的節目の17000ポイント付近で伸び悩む展開がありそうだ。もっとも、中国当局による景気刺激策への期待は根強い。中国人民銀行(中央銀行)の宣昌能副行長は21日の記者会見で「預金準備金率を引き下げる余地がある」と述べ、必要に応じて追加の金融緩和を実施する方針を示唆した。

 業績を手掛かりとする個別物色も引き続き相場を下支えしそうだ。きょうはハンセンテック指数構成銘柄のシノペック(00386)、龍湖集団(00960)、中国神華能源(01088)、国薬控股(01099)、中国宏橋(01378)、新奥能源(02688)、紫金鉱業集団(02899)、美団(03690)が2023年12月本決算を発表する。

 21日のNY株式相場は4日続伸。前日に終了した米連邦公開市場委員会(FOMC)で年内3回の利下げ見通しが維持されたことが引き続き好感された。ダウ平均は4日続伸し、連日で取引時間中と終値の最高値を更新。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は総じて下落。2024年1-3月期の納車台数見通しを下方修正した新エネルギー車メーカーの理想汽車(02015)や、大型ネット株のテンセント(00700)、美団(03690)、JDドットコム(09618)、保険株のAIAグループ(01299)、中国平安保険(02318)が香港終値を下回って引けた。
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