東京マーケットダイジェスト・5日 円高・株大幅安

(5日15時時点)
ドル円:1ドル=151.18円(前営業日NY終値比▲0.16円)
ユーロ円:1ユーロ=163.68円(▲0.35円)
ユーロドル:1ユーロ=1.0827ドル(▲0.0010ドル)
日経平均株価:38992.08円(前営業日比▲781.06円)
東証株価指数(TOPIX):2702.62(▲29.38)
債券先物6月物:145.38円(△0.05円)
新発10年物国債利回り:0.770%(▲0.005%)
ユーロ円TIBOR3カ月物:0.10900%(横ばい)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な国内経済指標)         <発表値>   <前回発表値>
2月家計調査(消費支出) (前年同月比)   ▲0.5%     ▲6.3%
3月外貨準備高            1兆2906億ドル 1兆2815億ドル
2月景気動向指数速報値
先行指数                111.8       109.5
一致指数                110.9       112.1

※改は改定値を表す。▲はマイナス。

(各市場の動き)
・ドル円は下げ渋り。日経平均株価の大幅下落を背景にリスク回避目的の売りが先行した。昨日の朝日新聞での植田日銀総裁発言で追加利上げ観測が高まったことも相場の重しとなり、目先のストップロス注文を巻き込みながら一時150.81円まで下押し。ただ、売り一巡後は急ピッチで値を下げた反動から151.20円台まで切り返した。

・ユーロ円は弱含み。日本株の急落を受けて全般に円買いの動きが目立つなか、一時163.49円まで値を下げた。その後はドル円と同様に下値を切り上げる場面もあったが、戻りは163.80円付近までに限られた。

・ユーロドルは小安い。中東の地政学リスクの高まりや、米利下げ観測の後退などで昨日からドル買いの動きが進んでおり、一時1.0823ドルまで売りに押された。

・日経平均株価は大幅反落。前日の米国株式相場が大きく下落した流れを受け、朝方から幅広い銘柄に利益確定目的の売りが出た。外国為替市場で円高・ドル安が進み、輸出関連株の下げが目立ったほか、株価指数先物への売りが観測されたことも指数を押し下げ、下げ幅は一時1000円に迫る場面もあった。その後は売りも一服となったが、引けにかけても戻りの鈍い動きが続いた。

・債券先物相場は反発。昨日の米国債券相場が上昇した流れを引き継いで、朝方には145円50銭まで上昇した。もっとも、その後は日銀の追加利上げに関する思惑から上値を切り下げ、前日終値を挟んだ水準での一進一退の展開となった。

(岩間)
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