東京外国為替市場概況・12時 ドル円、失速

 20日の東京外国為替市場でドル円は失速。12時時点では149.01円とニューヨーク市場の終値(149.63円)と比べて62銭程度のドル安水準だった。150円目前で足踏み後は売りに押され、時間外取引の米10年債利回りの上昇幅縮小を重しに下落。高寄りした日経平均株価がマイナスで前引けとなるなか10月30日以来の安値148.90円をつけた。対人民元でのドル売りも圧迫要因となった。

 ユーロ円も下落に転じる。12時時点では162.75円とニューヨーク市場の終値(163.27円)と比べて52銭程度のユーロ安水準だった。日経平均株価は一時268円高となりバブル後の最高値を更新する1990年3月以来の水準をつけたものの反落。22円安で前場を引けた。株価失速でリスク選好を意識した円売りは後退。ユーロ円は162.66円まで下落した。

 ユーロドルは上昇。12時時点では1.0922ドルとニューヨーク市場の終値(1.0915ドル)と比べて0.0007ドル程度のユーロ高水準だった。米長期金利の上昇先行局面でつけた1.0898ドルを下値に、米金利の上昇幅縮小を受けて持ち直した。対円でのドル売りが強まると全般的にドル安に振れ、ユーロドルは1.0924ドルまで上昇。ポンドドルも1.2485ドル、豪ドル/ドルは0.6545ドル、NZドル/ドルは0.6023ドルまで買われた。

本日こまでの参考レンジ
ドル円:148.90円 - 149.99円
ユーロドル:1.0898ドル - 1.0924ドル
ユーロ円:162.66円 - 163.56円

(関口)
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