東京外国為替市場概況・15時 ドル円、上昇

 19日午後の東京外国為替市場でドル円は上昇。15時時点では150.30円と12時時点(149.36円)と比べて94銭程度のドル高水準だった。日銀金融政策決定会合では予想通りにマイナス金利とイールドカーブコントロール(YCC)が解除された。しかしながら声明で「当面は緩和的な金融環境が継続すると考えている」ことが表明されたことで全般円売りが強まった。ドル円は15時過ぎに150.44円まで上げ幅を拡大した。
 この後、15時30分からの植田日銀総裁の記者会見が注目されている。

 ユーロ円も上げ幅拡大。15時時点では163.29円と12時時点(162.40円)と比べて89銭程度のユーロ高水準だった。日銀の緩和的スタンス継続表明を受けて163.43円まで上値を伸ばした。NZドル円は91.10円、ポンド円は191.18円まで外貨高・円安が進行した。

 ユーロドルは小幅安。15時時点では1.0864ドルと12時時点(1.0873ドル)と比べて0.0009ドル程度のユーロ安水準だった。円相場主導での値動きとなったが、ドル円のドル高推移につれて一時1.0862ドルまで下値を広げた。

 なお、豪準備銀行(RBA)は予想通りに政策金利4.35%の据え置きを決定し、声明では引き締めバイアスが後退した。豪ドル/ドルは、豪金利の低下を受けて0.6519ドルまで下落した。一方、豪ドル円は97.58円まで売り先行後、日銀緩和的スタンス継続を受けて98.09円まで反発した。


本日これまでの参考レンジ
ドル円:149.03円 - 150.44円
ユーロドル:1.0862ドル - 1.0877ドル
ユーロ円:162.03円 - 163.43円


(山下)
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