欧州外国為替市場概況・22時 ドル円、約34年ぶりの152円台

 10日の欧州外国為替市場でドル円は急伸。22時時点では152.38円と20時時点(151.83円)と比べて55銭程度のドル高水準だった。3月米消費者物価指数(CPI)がコア指数ともに前月比・前年比で市場予想を上回ったことを受けて米長期金利が急上昇し、ドル買いが優勢に。バリアオプションが観測されていた152.00円を突破すると目先のストップロスを断続的に誘発しながら一時152.51円と1990年6月以来の高値を更新した。

 ユーロドルは急落。22時時点では1.0780ドルと20時時点(1.0864ドル)と比べて0.0084ドル程度のユーロ安水準だった。良好な米CPIを受けてドルが全面高の展開となると、一時1.0773ドルまで急速に値を下げた。
 なお、シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)グループがFF金利先物の動向に基づき算出する「フェドウオッチ」によると、6月11-12日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で0.25%の利下げを予想する確率は28.4%と前日の56.1%から低下した。

 ユーロ円は軟調。22時時点では164.28円と20時時点(164.95円)と比べて67銭程度のユーロ安水準だった。ユーロドルの急落につれる形で一時164.03円まで下落する場面があった。

本日これまでの参考レンジ 
ドル円:151.68円 - 152.51円
ユーロドル:1.0773ドル - 1.0867ドル
ユーロ円:164.03円 - 164.99円

(越後)
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