東京外国為替市場概況・12時 ドル円、下値を試す

 18日の東京外国為替市場でドル円は下値を試した。12時時点では154.13円とニューヨーク市場の終値(154.39円)と比べて26銭程度のドル安水準だった。時間外の米10年債利回りの低下を眺めて154円前半で上値重く推移していたところから、153.96円まで下げ足を速める場面があった。売りが強まった場面では、神田財務官の発言「為替を含む過去のコミットメントをG7共同声明で再確認」「為替の過度な変動や無秩序な動きは経済金融に悪影響」が伝わっている。

 ユーロ円は下落一服。12時時点では164.58円とニューヨーク市場の終値(164.77円)と比べて19銭程度のユーロ安水準だった。ドル円の下落につれて164.36円まで下値を広げた。もっとも、安寄り後に下げ幅を広げる場面もあった日経平均が反発し、結局129円高で前引けしたことなどが支えとなり、一巡後は164.60円付近まで持ち直した。

 ユーロドルは底堅い。12時時点では1.0678ドルとニューヨーク市場の終値(1.0673ドル)と比べて0.0005ドル程度のユーロ高水準だった。1.0660ドル台で下値の堅さを確認すると、1.0679ドルまでじり高となった。

 豪ドル/ドルも下値が堅い。3月豪新規雇用者数は0.66万人減と市場予想の1.00万人増に反して減少した。これを受けての下押しも0.6432ドルまでに留まり、一巡後は0.6456ドルまで切り返している。


本日これまでの参考レンジ
ドル円:153.96円 - 154.41円
ユーロドル:1.0664ドル - 1.0679ドル
ユーロ円:164.36円 - 164.78円


(小針)
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