22日香港株=上値重いか、米利下げ開始時期を巡り不透明感くすぶる

 週明け22日の香港市場は上値の重い展開か。米連邦準備理事会(FRB)よる利下げ開始の時期が不透明ななか、米長期金利の上昇に伴いハイテク株の売り圧力が高まる状況は続くだろう。ただ、イスラエルがイランを直接攻撃したことで中東情勢の緊迫化が警戒されたものの、19日の欧米市場ではリスク回避の売りが強まらなかった。報復合戦に陥る公算は大きくないとの見方が広がり、過度なリスク回避の動きは和らぐと予想する。  

 決算発表や業績見通しなどの個別材料が出た銘柄の売買が取引の中心になりそうだ。きょうはハンセン指数の構成銘柄の万洲国際(00288)、紫金鉱業集団(02899)がともに2024年1-3月期決算を発表する。

 19日のNY株式相場は高安まちまち。好決算を発表したアメリカン・エキスプレスが6%超上昇したことでダウ平均は続伸した。一方、ハイテク株主体のナスダック総合は6営業日続落。台湾セミコンダクターが半導体業界全体の見通しを下方修正したことをきっかけにエヌビディアなどの半導体株が大きく下落し、指数を押し下げた。

 同日の香港株の米国預託証券(ADR)は大型ネット株のアリババ集団(09988)とJDドットコム(09618)、美団(03690)、英金融大手のHSBC(00005)、製薬の中国生物製薬(01177)が香港終値を上回った半面、香港公益株のホンコン・チャイナガス(00003)、電気自動車の理想汽車(02015)が下回って引けた。
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