ニューヨーク外国為替市場概況・24日 ドル円、34年ぶり高値

 24日のニューヨーク外国為替市場でドル円は反発。終値は155.35円と前営業日NY終値(154.83円)と比べて52銭程度のドル高水準だった。米利下げ開始時期が後ずれするとの観測が高まる一方、日銀の低金利政策は当面続くとの見方から円売り・ドル買いが出やすい地合いとなった。大量のノックアウトオプションが観測されている155.00円を上抜けると断続的にストップロスを巻き込んで、一時155.37円と1990年6月以来約34年ぶりの高値を更新した。
 ただ、大きな節目を更新したことで、市場では政府・日銀による為替介入が一段と警戒されており、「当局が介入に踏み切るとみられていた防衛ラインを上抜けたことで、神経質な動きとなっている」との声も聞かれた。

 ユーロドルは小反落。終値は1.0699ドルと前営業日NY終値(1.0701ドル)と比べて0.0002ドル程度のユーロ安水準だった。22時前に一時1.0678ドルと日通し安値を付けたものの、4時30分前には1.0706ドル付近まで下げ渋る場面もあったが、引けにかけては再び弱含んだ。円絡みの取引が中心となったため、1.0700ドルを挟んだ狭いレンジでの値動きが続いた。

 ユーロ円は4日続伸。終値は166.21円と前営業日NY終値(165.71円)と比べて50銭程度のユーロ高水準。日本時間夕刻に一時165.44円と日通し安値を付けたものの、売り一巡後は買い戻しが優勢に。ドル円の上昇につれた円売り・ユーロ買いが出ると、取引終了間際に一時166.23円と2008年8月以来の高値を更新した。

本日の参考レンジ
ドル円:154.73円 - 155.37円
ユーロドル:1.0678ドル - 1.0714ドル
ユーロ円:165.44円 - 166.23円

(中村)
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