東京外国為替市場概況・10時 ドル円、底堅い

 12日の東京外国為替市場でドル円は底堅い。10時時点では145.91円とニューヨーク市場の終値(145.37円)と比べて54銭程度のドル高水準だった。8時過ぎに145.70円まで下押すも、その後は「米中貿易摩擦の緩和期待」から堅調な時間外の米株先物や上昇した米10年債利回りを眺めてじり高となった。東京仲値にかけて146円台まで持ち直し、一時146.08円付近まで買われた。

 ユーロ円は強含み。10時時点では163.98円とニューヨーク市場の終値(163.53円)と比べて45銭程度のユーロ高水準だった。下押しは163.60円台までに留まり、400ドル超高と強いダウ先物を受けて再びリスク志向のユーロ買い円売りが優勢となった。仲値にかけては164円台を回復し、164.09円まで日通し高値を更新した。
 なお、豪ドル円は早朝につけた94.05円を上値に上げ幅を縮小するも、先週の高値圏93.50円台では下げ渋った。売り戻し一巡後は93.70円台まで下値を切り上げている。

 ユーロドルは10時時点では1.1238ドルとニューヨーク市場の終値(1.1250ドル)と比べて0.0012ドル程度のユーロ安水準だった。米長期金利の上昇が重しとなったものの、ユーロ円のユーロ買いに支えられた。1.1230ドル台を中心に上下する展開が続いた。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:145.70円 - 146.27円
ユーロドル:1.1186ドル - 1.1244ドル
ユーロ円:163.36円 - 164.09円


(小針)
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