NYマーケットダイジェスト・14日 株まちまち・金利上昇・ドル底堅い
(14日終値)
ドル・円相場:1ドル=146.75円(前営業日比▲0.73円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=163.99円(▲0.97円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1175ドル(▲0.0010ドル)
ダウ工業株30種平均:42051.06ドル(▲89.37ドル)
ナスダック総合株価指数:19146.81(△136.73)
10年物米国債利回り:4.54%(△0.07%)
WTI原油先物6月限:1バレル=63.15ドル(▲0.52ドル)
金先物6月限:1トロイオンス=3188.3ドル(▲59.5ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標)
<発表値> <前回発表値>
MBA住宅ローン申請指数
(前週比) 1.1% 11.0%
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は続落。米韓高官が為替について協議したとの報道を受けて、日米貿易交渉での円安是正議論への思惑が高まる中、欧州市場では一時145.61円まで下落した。
ただ、NY市場では下値の堅さが目立った。一目均衡表転換線が位置する145.51円がサポートとして意識されたほか、米長期金利の上昇に伴う円売り・ドル買いが出て相場を下支えした。「米政府は貿易交渉の一部としてドル安を模索してはいない」との一部報道が伝わるとドルを買い戻すが動きが広がり、1時30分過ぎには147.11円付近まで値を戻した。
なお、米長期金利の指標となる米10年債利回りは4.5443%前後と4月11日以来約1カ月ぶりの高水準を付けた。
・ユーロドルは小反落。欧州市場では一時1.1266ドルと日通し高値を付けたものの、NY市場では米長期金利の上昇に伴うユーロ売り・ドル買いが出たため軟調に推移した。「米当局者は世界各国と貿易交渉を行っているが、その一部に通貨政策の約束を盛り込もうとはしていない」との一部報道を手掛かりにドル買いが活発化すると、5時過ぎに一時1.1165ドルと日通し安値を更新した。
なお、ジェファーソン米連邦準備理事会(FRB)副議長は「最近のインフレ指標は2%目標に向けて継続的に進展している」との認識を示した一方、「米関税措置が物価を押し上げる可能性があり、見通しは不透明」との見方を示した。
・ユーロ円は3日ぶりに反落。「米韓政府高官は今月5日に為替について協議した」との報道が伝わると、日米交渉での円安是正議論への思惑につながり、全般円買いが優勢となった。23時過ぎに一時163.74円と本日安値を付けた。
ただ、「米国は各国との関税交渉でドル安を模索していない」との報道が伝わると、ドル円の持ち直しとともにユーロ円も164.43円付近まで下げ渋った。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は続落。投資判断が引き下げられたメルクを始め、アムジェンやスリーエム、ジョンソン・エンド・ジョンソンなどが売られ、相場の重しとなった。半面、半導体やハイテク株の一角が買われ、相場を下支えした。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は6日続伸した。
・米国債券相場で長期ゾーンは反落。新規材料に乏しい中、米政権の関税措置によるインフレ再燃への懸念が債券売りにつながった。ジェファーソンFRB副議長は「関税引き上げは今年のインフレ率上昇につながる可能性」などと発言した。なお、利回りは一時4.5443%前後と4月11日以来約1カ月ぶりの高水準を付けた。
・原油先物相場は5日ぶりに小幅な反落。米エネルギー省(EIA)週間石油在庫(5/9時点)で原油在庫が+345.4万バレル(前週 -203.2万バレル)と積み増しに転じた。発表直後の反応は鈍かったが原油相場は重く推移。ただ、原油受け渡し地点オクラホマ州クッシングの在庫は-106.9万バレル (前週 -74.0万バレル)と取り崩しが続き、ガソリン在庫は-102.2万バレル(前週 +18.8万バレル)と取り崩しへ転じるなど内容は様々。原油相場に強い方向感は出なかった。
・金先物相場は大幅に反落。米中貿易戦争回避の見方へ傾くなか、市場のリスクセンチメント改善を受けて安全資産である金への買いが強まりにくかった。金利上昇もあって、金利がつかない資産である金の相対的な投資妙味低下が重しに。ドル高で、ドル建て金相場に割高感が生じたいことも売り材料となり4月10日以来、1カ月ぶり以上となる安値をつけた。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=146.75円(前営業日比▲0.73円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=163.99円(▲0.97円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1175ドル(▲0.0010ドル)
ダウ工業株30種平均:42051.06ドル(▲89.37ドル)
ナスダック総合株価指数:19146.81(△136.73)
10年物米国債利回り:4.54%(△0.07%)
WTI原油先物6月限:1バレル=63.15ドル(▲0.52ドル)
金先物6月限:1トロイオンス=3188.3ドル(▲59.5ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標)
<発表値> <前回発表値>
MBA住宅ローン申請指数
(前週比) 1.1% 11.0%
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は続落。米韓高官が為替について協議したとの報道を受けて、日米貿易交渉での円安是正議論への思惑が高まる中、欧州市場では一時145.61円まで下落した。
ただ、NY市場では下値の堅さが目立った。一目均衡表転換線が位置する145.51円がサポートとして意識されたほか、米長期金利の上昇に伴う円売り・ドル買いが出て相場を下支えした。「米政府は貿易交渉の一部としてドル安を模索してはいない」との一部報道が伝わるとドルを買い戻すが動きが広がり、1時30分過ぎには147.11円付近まで値を戻した。
なお、米長期金利の指標となる米10年債利回りは4.5443%前後と4月11日以来約1カ月ぶりの高水準を付けた。
・ユーロドルは小反落。欧州市場では一時1.1266ドルと日通し高値を付けたものの、NY市場では米長期金利の上昇に伴うユーロ売り・ドル買いが出たため軟調に推移した。「米当局者は世界各国と貿易交渉を行っているが、その一部に通貨政策の約束を盛り込もうとはしていない」との一部報道を手掛かりにドル買いが活発化すると、5時過ぎに一時1.1165ドルと日通し安値を更新した。
なお、ジェファーソン米連邦準備理事会(FRB)副議長は「最近のインフレ指標は2%目標に向けて継続的に進展している」との認識を示した一方、「米関税措置が物価を押し上げる可能性があり、見通しは不透明」との見方を示した。
・ユーロ円は3日ぶりに反落。「米韓政府高官は今月5日に為替について協議した」との報道が伝わると、日米交渉での円安是正議論への思惑につながり、全般円買いが優勢となった。23時過ぎに一時163.74円と本日安値を付けた。
ただ、「米国は各国との関税交渉でドル安を模索していない」との報道が伝わると、ドル円の持ち直しとともにユーロ円も164.43円付近まで下げ渋った。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は続落。投資判断が引き下げられたメルクを始め、アムジェンやスリーエム、ジョンソン・エンド・ジョンソンなどが売られ、相場の重しとなった。半面、半導体やハイテク株の一角が買われ、相場を下支えした。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は6日続伸した。
・米国債券相場で長期ゾーンは反落。新規材料に乏しい中、米政権の関税措置によるインフレ再燃への懸念が債券売りにつながった。ジェファーソンFRB副議長は「関税引き上げは今年のインフレ率上昇につながる可能性」などと発言した。なお、利回りは一時4.5443%前後と4月11日以来約1カ月ぶりの高水準を付けた。
・原油先物相場は5日ぶりに小幅な反落。米エネルギー省(EIA)週間石油在庫(5/9時点)で原油在庫が+345.4万バレル(前週 -203.2万バレル)と積み増しに転じた。発表直後の反応は鈍かったが原油相場は重く推移。ただ、原油受け渡し地点オクラホマ州クッシングの在庫は-106.9万バレル (前週 -74.0万バレル)と取り崩しが続き、ガソリン在庫は-102.2万バレル(前週 +18.8万バレル)と取り崩しへ転じるなど内容は様々。原油相場に強い方向感は出なかった。
・金先物相場は大幅に反落。米中貿易戦争回避の見方へ傾くなか、市場のリスクセンチメント改善を受けて安全資産である金への買いが強まりにくかった。金利上昇もあって、金利がつかない資産である金の相対的な投資妙味低下が重しに。ドル高で、ドル建て金相場に割高感が生じたいことも売り材料となり4月10日以来、1カ月ぶり以上となる安値をつけた。
(中村)