15日香港株=上値重いか、利益確定売りや様子見ムードで

 15日の香港市場は上値の重い展開か。米中が週末に合意していた関税の大幅引き下げを14日に実施したことで貿易摩擦懸念が後退したものの、指数は前日に2%超上昇し、終値で3月24日以来およそ1カ月半ぶりの高値を付けた後とあって、利益確定の売りが相場の重しとなりそうだ。また、来週初めには中国で鉱工業生産や小売売上高など4月の主要経済指標の発表が控えており、様子見ムードが広がる可能性もある。

 一方、前日大引け後にテンセント(00700)が発表した2025年1-3月期決算は売上高が前年同期比13%増の1800億2200万元となり、市場予想を上回った。純利益は同14%増の478億2100万元と予想を下回ったが、調整済み純利益は同22%増の613億2900万元と予想から上振れている。きょうはアリババ集団(09988)が25年1-3月期(第4四半期)決算の発表を予定している。

 14日のNY株式相場は高安まちまち。ダウ平均が下落した一方、S&P500とハイテク株主体のナスダック総合は上昇した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、テンセントやアリババ集団、HSBC(00005)が香港終値を上回って引けた半面、美団(03690)が下回って引けた。
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