NYマーケットダイジェスト・27日 株大幅高・金利低下・ドル高

(27日終値)
ドル・円相場:1ドル=144.33円(前営業日比△1.50円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=163.54円(△0.93円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1328ドル(▲0.0058ドル)
ダウ工業株30種平均:42343.65ドル(△740.58ドル)
ナスダック総合株価指数:19199.16(△461.95)
10年物米国債利回り:4.44%(▲0.07%)
WTI原油先物7月限:1バレル=60.89ドル(▲0.64ドル)
金先物6月限:1トロイオンス=3300.4ドル(▲65.4ドル)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な米経済指標)
       <発表値>   <前回発表値>
4月米耐久財受注額
(前月比)   ▲6.3%     7.6%・改
輸送用機器を除く
(前月比)    0.2%    ▲0.2%・改
1-3月期米住宅価格指数
(前期比)    0.7%      1.4%
3月米住宅価格指数
(前月比)   ▲0.1%     0.0%・改
3月米ケース・シラー住宅価格指数
(前年比)    4.1%       4.5%
5月米消費者信頼感指数
         98.0      85.7・改

※改は改定値、▲はマイナスを表す。

(各市場の動き)
・ドル円は続伸。海外勢の参入後も本邦長期金利の低下を手掛かりにした円売り・ドル買いの流れが継続。これまでのドル売りポジションを巻き戻す動きが続いたほか、欧米株式相場が堅調に推移したことも相場を下支えした。5月米消費者信頼感指数が98.0と市場予想の87.2を大きく上回ったことを受けたドル買いも入り、一時144.45円まで値を上げた。ただ、市場では「日足・一目均衡表の転換線(144.44円)や雲下限(144.72円)などが目先のレジスタンスとして意識されている」との指摘もあり、144円台半ばでは買いも一服。その後は144円台前半でのもみ合いに転じた。

・ユーロドルは3営業日ぶりに反落。全般にドルの売り持ち高解消の動きが進むなか、次第に上値を切り下げた。5月仏消費者物価指数(CPI)速報値が予想を下回る結果となったほか、強い米経済指標もユーロ売り・ドル買いを促し、1時前には1.1324ドルまで下押し。引けにかけても1.13ドル台前半で戻りの鈍い動きが続いた。

・ユーロ円は続伸。ドル円の上昇につれた円売り・ユーロ買いが優勢となった。ユーロドルがさえない動きとなった影響も受けたものの、株高を支えに総じて底堅い地合いとなり、一時163.94円まで上昇。その後はドル円やユーロドルの動意が乏しくなったため、163円台半ばで値動きが細った。

・米国株式市場でダウ工業株30種平均は5営業日ぶりに大幅反発。トランプ米大統領は連休中に欧州連合(EU)に対する関税の発動を7月9日まで延期すると表明。欧米貿易摩擦への過度な警戒感が後退したほか、この日発表された消費者信頼感指数などの改善も相場を後押しした。
 ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数も大幅に反発した。

・米国債券相場で長期ゾーンは3日続伸。日本の財務省が国債の発行計画を見直すとの観測を背景に需給が引き締まるとの見方が広がると、連休明けの米国債にも買いが波及した。

・原油先物相場は反落。28日に予定されている「OPECプラス」の閣僚級会合を前に、原油供給が一段と拡大するとの観測から売り優勢の展開となった。

・金先物相場は反落。EUとの貿易摩擦懸念が和らぐ中、安全資産としての金の需要が後退して売りが優勢となった。全般的にドル買いの流れとなった事も、ドル建てで取引される金の重しとなった。

(岩間)
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