NYマーケットダイジェスト・19日 株高・金利低下・ドル下げ渋り
(19日終値)
ドル・円相場:1ドル=144.86円(前営業日比▲0.84円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=162.82円(△0.18円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1240ドル(△0.0077ドル)
ダウ工業株30種平均:42792.07ドル(△137.33ドル)
ナスダック総合株価指数:19215.46(△4.36)
10年物米国債利回り:4.45%(▲0.03%)
WTI原油先物6月限:1バレル=62.69ドル(△0.20ドル)
金先物6月限:1トロイオンス=3233.5ドル(△46.3ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標)
<発表値> <前回発表値>
4月米景気先行指標総合指数
(前月比) ▲1.0% ▲0.8%・改
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ユーロドルは反発。前週末に米格付け会社ムーディーズが米国の格付けを引き下げたことを受けて、時間外のダウ先物や米国債が下落すると、「米トリプル安」が意識されてドルも売りが先行。20時前に一時1.1288ドルと日通し高値を更新した。
ただ、9日の高値1.1293ドルがレジスタンスとして意識されると上値が重くなった。米格下げについて市場では冷静な受け止めが多く、現物のダウ平均や米長期債が上げに転じるとドルを買い戻す動きも広がった。ユーロ豪ドルやユーロNZドルなど、一部ユーロクロスが下落した影響も受け、2時30分前に1.1224ドル付近まで下押しした。
なお、ユーロ豪ドルは一時1.7390豪ドル、ユーロNZドルは1.8954NZドルまで値を下げた。
・ドル円は反落。日本時間夕刻に一時144.67円と日通し安値を付けたものの、NY市場では下げ渋る展開に。米国株や米国債相場が持ち直すとドルを買い戻す動きが広がり、145円台前半まで下げ渋る場面があった。
なお、トランプ米大統領とプーチン露大統領はこの日、電話会談を実施した。終了後、プーチン氏はウクライナと和平に関する覚書をまとめる用意を示したほか、トランプ氏は「電話会談は非常にうまくいった」「ロシアとウクライナは停戦に向け交渉を始める」と明らかにした。
・ユーロ円は3日ぶりに小反発。20時30分過ぎに一時163.38円と日通し高値を付けたものの、買い一巡後はじりじりと上値を切り下げ、5時過ぎには162.77円付近まで下押しした。ユーロドルにつれた動きとなった。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は3日続伸。米格付け会社ムーディーズによる米格下げを受けて売りが先行すると、一時310ドル超下落した。ただ、米長期金利が低下に転じると米株にも買い戻しが入り上げに転じた。前週末に続きユナイテッドヘルス・グループが上昇したことも相場を押し上げた。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は小幅ながら続伸した。
・米国債券相場で長期ゾーンは反発。米格付け会社ムーディーズによる米格下げを受けて売りが先行すると、利回りは一時4.5624%前後と4月11日以来の高水準を付けた。ただ、格下げについて市場では冷静な受け止めが多く、次第に買い戻しが優勢になると上げに転じた。
・原油先物相場は続伸。格付け会社ムーディーズの米格下げ決定に対し、週明け時間外取引では売りで反応。もっとも、ニューヨーク勢の本格参入後は米経済への過度な警戒感が緩み、61ドル半ばから63ドル台まで切り返した。ただその後、トランプ米大統領の発言「ロシアとウクライナは停戦に向け交渉を始める」が伝わると上値を切り下げる展開に。停戦に向けてロシアへの制裁が解除されれば、同国産原油の市場への供給が増えるとの思惑が相場の重しとなった。
・金先物相場は反発。大手格付け会社ムーディーズが先週末に発表した「米国債の格下げ」を受け、安全資産とされる金は週明けから買いが先行。為替でドル安が進んだ影響も受け、ドル建て金先物は一時3250ドル超えまで上昇した。もっともニューヨーク勢の本格参入後は、米株の底堅さやドル買い戻しにもつれて上げ幅を縮小した。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=144.86円(前営業日比▲0.84円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=162.82円(△0.18円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1240ドル(△0.0077ドル)
ダウ工業株30種平均:42792.07ドル(△137.33ドル)
ナスダック総合株価指数:19215.46(△4.36)
10年物米国債利回り:4.45%(▲0.03%)
WTI原油先物6月限:1バレル=62.69ドル(△0.20ドル)
金先物6月限:1トロイオンス=3233.5ドル(△46.3ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標)
<発表値> <前回発表値>
4月米景気先行指標総合指数
(前月比) ▲1.0% ▲0.8%・改
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ユーロドルは反発。前週末に米格付け会社ムーディーズが米国の格付けを引き下げたことを受けて、時間外のダウ先物や米国債が下落すると、「米トリプル安」が意識されてドルも売りが先行。20時前に一時1.1288ドルと日通し高値を更新した。
ただ、9日の高値1.1293ドルがレジスタンスとして意識されると上値が重くなった。米格下げについて市場では冷静な受け止めが多く、現物のダウ平均や米長期債が上げに転じるとドルを買い戻す動きも広がった。ユーロ豪ドルやユーロNZドルなど、一部ユーロクロスが下落した影響も受け、2時30分前に1.1224ドル付近まで下押しした。
なお、ユーロ豪ドルは一時1.7390豪ドル、ユーロNZドルは1.8954NZドルまで値を下げた。
・ドル円は反落。日本時間夕刻に一時144.67円と日通し安値を付けたものの、NY市場では下げ渋る展開に。米国株や米国債相場が持ち直すとドルを買い戻す動きが広がり、145円台前半まで下げ渋る場面があった。
なお、トランプ米大統領とプーチン露大統領はこの日、電話会談を実施した。終了後、プーチン氏はウクライナと和平に関する覚書をまとめる用意を示したほか、トランプ氏は「電話会談は非常にうまくいった」「ロシアとウクライナは停戦に向け交渉を始める」と明らかにした。
・ユーロ円は3日ぶりに小反発。20時30分過ぎに一時163.38円と日通し高値を付けたものの、買い一巡後はじりじりと上値を切り下げ、5時過ぎには162.77円付近まで下押しした。ユーロドルにつれた動きとなった。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は3日続伸。米格付け会社ムーディーズによる米格下げを受けて売りが先行すると、一時310ドル超下落した。ただ、米長期金利が低下に転じると米株にも買い戻しが入り上げに転じた。前週末に続きユナイテッドヘルス・グループが上昇したことも相場を押し上げた。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は小幅ながら続伸した。
・米国債券相場で長期ゾーンは反発。米格付け会社ムーディーズによる米格下げを受けて売りが先行すると、利回りは一時4.5624%前後と4月11日以来の高水準を付けた。ただ、格下げについて市場では冷静な受け止めが多く、次第に買い戻しが優勢になると上げに転じた。
・原油先物相場は続伸。格付け会社ムーディーズの米格下げ決定に対し、週明け時間外取引では売りで反応。もっとも、ニューヨーク勢の本格参入後は米経済への過度な警戒感が緩み、61ドル半ばから63ドル台まで切り返した。ただその後、トランプ米大統領の発言「ロシアとウクライナは停戦に向け交渉を始める」が伝わると上値を切り下げる展開に。停戦に向けてロシアへの制裁が解除されれば、同国産原油の市場への供給が増えるとの思惑が相場の重しとなった。
・金先物相場は反発。大手格付け会社ムーディーズが先週末に発表した「米国債の格下げ」を受け、安全資産とされる金は週明けから買いが先行。為替でドル安が進んだ影響も受け、ドル建て金先物は一時3250ドル超えまで上昇した。もっともニューヨーク勢の本格参入後は、米株の底堅さやドル買い戻しにもつれて上げ幅を縮小した。
(中村)