東京外国為替市場概況・17時 ユーロ円、弱含み

【本文一部文言を訂正します】

 3日午後の東京外国為替市場でユーロ円は弱含み。17時時点では163.04円と15時時点(163.26円)と比べて22銭程度のユーロ安水準だった。欧州株が軟調な動きを見せると、米株指数先物も上値が重くなりダウ先物が一時250ドル超、ナスダック先物も約0.6%下落した。リスク回避の動きが進行しユーロ円が162.95円まで弱含んだほか、豪ドル円は92.06円、NZドル円は85.57円まで下値を広げた。

 ドル円は上値が重い。17時時点では142.82円と15時時点(142.95円)と比べて13銭程度のドル安水準だった。時間外の米10年債利回りが4.41%まで低下し、米株指数先物が下げ幅を拡大すると上値が重くなり142.61円付近まで下押した。ただ、対円以外ではドルは底堅さを維持していることで、ドル円だけを一方的に押し下げるほどの勢いはなかった。

 ユーロドルはもみ合い。17時時点では1.1415ドルと15時時点(1.1421ドル)と比べて0.0006ドル程度のユーロ安水準だった。対円でのドル売りが支えになるものの、オセアニア通貨に対してドル買いが重しになるなど、ユーロドル単体は主体性のない動きになり1.14ドル前半でもみ合い。
 なお、昨日から連立離脱を示唆していたオランダで極右政党のウィルダース自由党(PVV)党首は正式に連立離脱を表明したが、ユーロ相場への影響は現時点では限られている。ただ、3週間後にオランダはNATO首脳会談を主催することもあり、今後の欧州情勢を懸念する声も出ている。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:142.38円 - 143.27円
ユーロドル:1.1412ドル - 1.1455ドル
ユーロ円:162.95円 - 163.71円


(松井)
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