ロンドン為替見通し=6月独・欧ZEW景況感指数を見極めつつ中東情勢に要警戒か
本日のロンドン為替市場のユーロドルは、6月の独・ユーロ圏ZEW景況感指数を見極めながら、中東情勢に関するヘッドラインや原油価格の動向を注視していく展開が予想される。
トランプ米大統領が「全員、直ちにテヘランから避難すべきだ」と述べ、国家安全保障会議(NSC)に対して、シチュエーションルーム(大統領が重要な作戦や重大な事件の状況確認や、世界各地に展開する米軍や各国首脳と秘匿通信などを行うために使用)で待機するよう要請し、G7首脳会議が開催されているカナダから急遽帰国し、中東に空母を追加で配置して多数の空中給油機を展開するなど中東地域に軍事力を集中していることが明らかになったことで、本日のイスラエル・イランの軍事衝突に関するヘッドラインには警戒しておきたい。
6月独ZEW景況感指数の予想は35.0で、5月の25.2からの改善が見込まれている。4月は-14.0だったことで、ドイツ経済の今後6カ月間の楽観的な見通しが確認されることになる。しかし、欧米通商交渉は、依然として難航しており、ウクライナ情勢や中東情勢などの地政学リスクも不透明であることで、予断を許さない状況は続くことになる。
また、イスラエルとイランの軍事衝突が第5次中東戦争に拡大し、イランがホルムズ海峡の封鎖に踏み切る可能性も残されており、原油価格の上昇と景況感の悪化というスタグフレーションへの警戒感も払拭されていない。
昨日は、欧州連合(EU)の執行機関である欧州委員会が、EU製品に対する米国の10%の関税率を受け入れる用意があるとの報道は憶測に過ぎず、協議の現状を反映していないと表明しており、欧米通商交渉が難航していることが示された。
トランプ米大統領は、先週、2週間以内に、各国に対する関税率を通告する、と述べており、中東情勢に加えて通商問題でも予断を許さない状況が続いている。
想定レンジ上限
・ユーロドル:1.1631ドル(6/12高値)
・ユーロ円:168.01円(2024/7/26高値)
想定レンジ下限
・ユーロドル:1.1485ドル(6/12安値)
・ユーロ円:164.28円(日足一目均衡表・基準線)
(山下)
トランプ米大統領が「全員、直ちにテヘランから避難すべきだ」と述べ、国家安全保障会議(NSC)に対して、シチュエーションルーム(大統領が重要な作戦や重大な事件の状況確認や、世界各地に展開する米軍や各国首脳と秘匿通信などを行うために使用)で待機するよう要請し、G7首脳会議が開催されているカナダから急遽帰国し、中東に空母を追加で配置して多数の空中給油機を展開するなど中東地域に軍事力を集中していることが明らかになったことで、本日のイスラエル・イランの軍事衝突に関するヘッドラインには警戒しておきたい。
6月独ZEW景況感指数の予想は35.0で、5月の25.2からの改善が見込まれている。4月は-14.0だったことで、ドイツ経済の今後6カ月間の楽観的な見通しが確認されることになる。しかし、欧米通商交渉は、依然として難航しており、ウクライナ情勢や中東情勢などの地政学リスクも不透明であることで、予断を許さない状況は続くことになる。
また、イスラエルとイランの軍事衝突が第5次中東戦争に拡大し、イランがホルムズ海峡の封鎖に踏み切る可能性も残されており、原油価格の上昇と景況感の悪化というスタグフレーションへの警戒感も払拭されていない。
昨日は、欧州連合(EU)の執行機関である欧州委員会が、EU製品に対する米国の10%の関税率を受け入れる用意があるとの報道は憶測に過ぎず、協議の現状を反映していないと表明しており、欧米通商交渉が難航していることが示された。
トランプ米大統領は、先週、2週間以内に、各国に対する関税率を通告する、と述べており、中東情勢に加えて通商問題でも予断を許さない状況が続いている。
想定レンジ上限
・ユーロドル:1.1631ドル(6/12高値)
・ユーロ円:168.01円(2024/7/26高値)
想定レンジ下限
・ユーロドル:1.1485ドル(6/12安値)
・ユーロ円:164.28円(日足一目均衡表・基準線)
(山下)