NY為替見通し=FRB議長・副議長の発言に注目する展開か
本日のNY為替市場のドル円は、ブラックアウト期間中のパウエルFRB議長とボウマンFRB副議長の発言に注目する展開が予想される。
29-30日の米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えてブラックアウト期間となっているため、本日のパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長のあいさつやボウマンFRB副議長の講演では、金融政策に関する言及はないことになっている。
しかしながら、トランプ米政権による利下げ圧力が強まる中で、8月に物価上昇を予想しているパウエルFRB議長と7月のFOMCでの利下げを主張している両者の発言には注目しておきたい。
ベッセント米財務長官は、昨日、「もしインフレ率の数値が低下した場合、FRBは利下げすべき」と述べており、6月の消費者物価指数(CPI)や卸売物価指数(PPI)では、インフレ率の鈍化傾向が示されていた。
また、早期の次期FRB議長の選任が警戒される中、ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)紙は、ベッセント米財務長官がトランプ米大統領に解任を思い止まるように説得したと報じていた。理由としては、経済や市場に影響を与える可能性、FRBはすでに年後半にかけて利下げの軌道にあること、政治的、法律的な混乱を及ぼす可能性、などを挙げたとのことである。
レビット米ホワイトハウス報道官も「トランプ大統領にはパウエルFRB議長を解任する予定はない」と述べおり、当分、パウエルFRB議長の解任懸念は後退したのかもしれない。
今後は、8月1日のトランプ相互関税の発動や日本の臨時国会の召集に向けて、赤沢経済再生相とラトニック米商務長官らによる第8回日米通商交渉の成り行きに注目することになる。
・想定レンジ上限
ドル円の上値目処(めど)は、148.66円(7/21高値)
・想定レンジ下限
ドル円の下値目処(めど)は、145.93円(日足一目均衡表・基準線)
(山下)
29-30日の米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えてブラックアウト期間となっているため、本日のパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長のあいさつやボウマンFRB副議長の講演では、金融政策に関する言及はないことになっている。
しかしながら、トランプ米政権による利下げ圧力が強まる中で、8月に物価上昇を予想しているパウエルFRB議長と7月のFOMCでの利下げを主張している両者の発言には注目しておきたい。
ベッセント米財務長官は、昨日、「もしインフレ率の数値が低下した場合、FRBは利下げすべき」と述べており、6月の消費者物価指数(CPI)や卸売物価指数(PPI)では、インフレ率の鈍化傾向が示されていた。
また、早期の次期FRB議長の選任が警戒される中、ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)紙は、ベッセント米財務長官がトランプ米大統領に解任を思い止まるように説得したと報じていた。理由としては、経済や市場に影響を与える可能性、FRBはすでに年後半にかけて利下げの軌道にあること、政治的、法律的な混乱を及ぼす可能性、などを挙げたとのことである。
レビット米ホワイトハウス報道官も「トランプ大統領にはパウエルFRB議長を解任する予定はない」と述べおり、当分、パウエルFRB議長の解任懸念は後退したのかもしれない。
今後は、8月1日のトランプ相互関税の発動や日本の臨時国会の召集に向けて、赤沢経済再生相とラトニック米商務長官らによる第8回日米通商交渉の成り行きに注目することになる。
・想定レンジ上限
ドル円の上値目処(めど)は、148.66円(7/21高値)
・想定レンジ下限
ドル円の下値目処(めど)は、145.93円(日足一目均衡表・基準線)
(山下)