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31日香港株=上値重いか、米利下げ期待が後退 中国製造業PMIに注目

 31日の香港市場は上値の重い展開か。注目された米連邦公開市場委員会(FOMC)では市場予想通りに政策金利が据え置かれ、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長は関税によるインフレを注視する必要があるとして、9月FOMCでの利下げは未定だとした。パウエル発言を受けて利下げ期待が後退。シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)のフェドウォッチ・ツールの9月利下げ確率は前日の65%から46%に低下した。

 また、スウェーデンで行われた米中経済貿易協議は関税の「休戦」を延長することに同意したものの、具体的な進展については明らかにされなかった。一方、日本時間きょう午前10時30分に2025年7月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)の発表が控えており、結果によっては相場の波乱要因となる可能性がある。市場予想は49.7(前月実績は49.7)。

 30日のNY株式相場は高安まちまち。4-6月期国内総生産(GDP)速報値が予想を上回り、米国経済の堅調が示される中、エヌビディアなどハイテク株の一角が上昇したものの、FOMC後の記者会見でパウエルFRB議長が9月利下げに慎重な姿勢を示し、米10年債利回りが上昇したことが相場の重しとなった。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は美団(03690)やテンセント(00700)、アリババ集団(09988)などが香港終値を下回って引けた。

(小針)
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