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NY為替見通し=タカ派のローガン米ダラス連銀総裁の講演に要注目か

 本日のNY為替市場のドル円は、先週末のジャクソンホール会合でパウエルFRB議長が「物価の安定」よりも「雇用の最大化」に軸足を置いたハト派的な見解を示したことで、タカ派のローガン米ダラス連銀総裁の講演に注目する展開となる。

 タカ派のローガン米ダラス連銀総裁は、今年の米連邦公開市場委員会(FOMC)での投票権はないものの、これまで「インフレ率を持続的に目標に戻すためには、もっと長く金融政策を引き締め気味に維持しなければならないというのが基本シナリオ」を維持しており、本日の発言に要注目となる。
 
 ローガン米ダラス連銀総裁は、米連邦準備理事会(FRB)がインフレ指標として注視しているPCEデフレーターが6月以降に加速する可能性を示唆しており、今週末発表される7月のPCEデフレーターにも要注目となる。

 これまでのところ、9月FOMCでの利下げの可能性に言及しているのは、グールズビー米シカゴ連銀総裁、デイリー米サンフランシスコ連銀総裁は労働市場への懸念を表明しているものの、0.50%の大幅利下げには反対している。

 据え置きスタンスを表明しているのは、ハマック米クリーブランド連銀総裁、コリンズ米ボストン連銀総裁、ボスティック米アトランタ連銀総裁らとなっている。

 また、引き続きトランプ米大統領による突発的な発言にも警戒しておきたい。トランプ米大統領は、先週まで、クックFRB理事に対して辞任すべきと圧力をかけ、クックFRB理事が辞任を拒否したことで、解任すると圧力を強めていた。

・想定レンジ上限
 ドル円の上値目処(めど)は、148.39円(日足一目均衡表・基準線)

・想定レンジ下限
 ドル円の下値目処(めど)は、146.58円(8/22安値)



(山下)
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