ロンドン為替見通し=新自民党総裁の影響を見極め、ECB高官の発言や仏内閣への反応にも注視

 本日のロンドン為替市場では、週明けオセアニア市場から強まった「高市・新自民党総裁の誕生」に影響を受けた値動きが続くかを見極めたい。欧州からは、複数の欧州中央銀行(ECB)高官の講演が予定され、また8月ユーロ圏小売売上高指数(予想:前月比0.1%/前年比1.3%)も発表される。

 4日の自民党総裁選は予想通りに決選投票に持ち込まれ、前経済安全保障担当相の高市早苗氏が選ばれた。高市氏が掲げてきた政策は全体的に積極財政とされ、また金融政策においても方向性は政府が決めるとし、追加利上げに傾く日銀をけん制している。

 週明けの為替市場はドル円やクロス円が急騰し、ユーロ円も史上最高値を更新。今後は、高市氏の経済・金融に関する発言に注意しながらの値動きとなるだろう。期待が先行し過ぎている感もあり、新自民党総裁の公約が想定内であれば円高への揺り戻しがあるかもしれない。

 欧州前半には、デギンドスECB副総裁とレーンECB専務理事兼チーフ・エコノミストの講演が予定されている。ECB利下げサイクルが最終局面に入ったとみられる中、先行きインフレへの見解が注視されそうだ。1日に発表された9月ユーロ圏消費者物価指数(HICP)速報値は、前年比+2.2%と前回を0.2ポイント上回り、半年ぶりの水準まで上昇した。

 なおフランスでは、ルコルニュ首相の新内閣が発表された。組閣まで3週間以上かかったものの、バロ外相やルタイヨー内相ら主要閣僚の多くが留任。注目の1つ経済・財務相には、マクロン大統領の側近レスキュール氏が任命された。野党は、政権に変化の兆しがないことで反発を強めている。仏政局の混乱は避けられず、同国株や債券市場の動向に目を向けておく必要がありそうだ。

想定レンジ上限
・ユーロドル、1日高値1.1779ドル
・ユーロ円、177.99円(9月29から10月2日まで下落した幅の上方倍返し)

想定レンジ下限
・ユーロドル、90日移動平均線1.1654ドル
・ユーロ円、本日ここまでの安値173.92円


(小針)
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