株式明日の戦略-終日方向感に欠ける展開 下値は着実に切り上げる

 9日の日経平均は続伸。終値は73円高の50655円。米国株安を跳ね返して上昇して始まったが、場中はプラス圏とマイナス圏を行き来して方向感が定まらなかった。開始直後や後場のスタート直後は強く、後場のスタート直後には上げ幅を200円超に広げた。ただ、動きが良くなってくると戻り売りが上値を抑えた。一方、マイナス圏に沈んでも下げ幅を3桁に広げると押し目買いが入った。後場に200円超上昇した後にも一時下げに転じるなど不安定な地合いが続いたが、終値ではプラスを確保した。

 東証プライムの売買代金は概算で4兆8900億円。業種別ではゴム製品、海運、医薬品などが上昇した一方、その他製品、不動産、パルプ・紙などが下落した。今期の大幅営業増益計画を提示した萩原工業<7856.T>が急伸。半面、グッドコムアセット<3475.T>は上場10周年の記念株主優待を発表して大幅高スタートとなったものの、併せて下方修正を発表していただけに買いが続かず、5%を超える下落となった。

 東証プライムの騰落銘柄数は値上がり567/値下がり971。レーザーテックやディスコなど半導体株の一角が大幅上昇。ファナックや安川電機など先週人気化したFA・ロボット関連が賑わっており、菊池製作所やヒーハイストはストップ高まで買い進まれた。決算が好感された学情が急騰。証券会社のリポートを手がかりに、住友ゴム、TOYOTIRE、横浜ゴムなどタイヤ株に資金が向かった。

 一方、キャラクタービジネスに強みを持つサンリオや任天堂が大幅安。売買代金上位ではキオクシアや三井海洋開発が弱かった。三井不動産や三菱地所など不動産株が全般軟調。証券会社が投資判断を引き下げた日本空港ビルデングが大幅安となり、前期が大幅な最終赤字見通しとなったミロクが急落した。

 日経平均は続伸。ただ、プライムでは値下がり銘柄の方が多く、指数の上昇は個別の買い意欲をそれほど刺激しなかった。東京市場でFOMCの結果を消化するのは木曜11日だけに、あすも方向感は出づらいだろう。5日線(50524円、9日時点、以下同じ)や25日線(50129円)より上で推移できるかどうかが引き続き注目される。12月4日に1163円高と4桁の上昇となった後は、5日の安値が50215円、8日の安値が50224円、きょうの安値が50417円と、下値は着実に切り上げている。あすは50417円を下回ることなく推移できるかにも注意を払っておきたい。
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