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ロンドン為替見通し=欧州通貨、本邦政局を睨み対円を中心とした値動きか

 本日のロンドンタイムでは欧州発の重要指標が予定されていないため、欧州通貨は金融当局者の講演内容を確かめながら、衆院解散・総選挙への思惑で対円を中心とした値動きが予想される。執筆時点ではまだだが高市首相は本日、自民党幹部に「23日召集の通常国会の冒頭で衆院を解散する意向を伝える」もよう。

 政権の好調な支持率を背景に、次回選挙では自民党が単独で過半数を獲得するとの見方が広がりつつある。株式市場では、高市首相の政策が遂行しやすくなるとの期待感が拡大中だ。一方、財政拡張への警戒感が債券相場で高まっており、本邦金利に上昇圧力が強まっている。

 高市氏が自民党総裁選に勝利したのが昨年10月4日(土)。翌週から為替は円安が一気に進んだ。3カ月が経過し、先週末からは早期の総選挙で高市トレードが強化されるとの見方から、円売り圧力が一層強まっている。ドル円は2024年7月以来の高値圏まで上昇し、ユーロ円が史上最高値を更新、ポンド円は2008年夏以来の高値を記録した。自民党総裁選の直前の引け水準からだと、それぞれ約「8.1%、7.1%、7.8%」の上昇率だ。

 円安進行で輸入価格の上昇となれば、高市政権が掲げていたインフレ抑制どころか「インフレ加速」も十分に起こり得る。そのため、ドル円が心理的な節目160円を超えてくるようだと、本邦通貨当局による実弾の円買い介入が実施されるかもしれない。実際に選挙戦が始まってしまうと当局も動きづらくなるため、早めの対応は考えられる。いずれにせよ、ドル円の水準次第でユーロ円やポンド円も不安定な値動きになりやすいだろう。

 欧州金融当局者の講演は、デギンドス欧州中央銀行(ECB)副総裁とテイラー英中銀金融政策委員会(MPC)委員。デギンドス氏は若干ながらハト派寄りと見られているが、現状の金利水準については肯定的な姿勢を示すのではないか。ハト派のテイラー氏は、英中銀の追加利下げを訴える可能性はある。


想定レンジ上限
・ユーロ円、ピボット・レジスタンス2の186.31円
・ポンド円、2008年7月31日高値214.60円

想定レンジ下限
・ユーロ円、13日安値184.26円
・ポンド円、13日安値212.67円

(小針)
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